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世界初、BelkinのQi2.2対応充電ドッグをレビュー! 最大25Wの超速チャージを実現。冷却機能にも目が離せない

著者: 小枝祐基

世界初、BelkinのQi2.2対応充電ドッグをレビュー! 最大25Wの超速チャージを実現。冷却機能にも目が離せない

※この記事は『Mac Fan』2025年11月号に掲載されたものです。

Belkinの「Qi2.2」対応充電器を試してみた!

iPhoneユーザであれば、MagSafeによるワイヤレス充電を日常的に使っている方も多いのではないでしょうか。私もそのひとりで、スタンド型の充電器を仕事机に設置しており、自宅ではそこがiPhoneの定位置です。ただ、有線充電と比べるとワイヤレス充電はどうしても充電速度が遅く、うっかり充電を忘れてしまった日は、出かける直前に慌てて有線で急速充電することも多々あります。

そんなとき、iPhone 16シリーズ(iOS 26ではiPhone 16eを除く)以降のモデルが、より高速なワイヤレス充電規格「Qi2.2」に対応することを知りました。

Qi2.2は、最大25Wの高速ワイヤレス充電が可能になる新規格のこと。iPhone 16 Plusや16 Pro Maxでは、すでに25Wの高速充電に対応していましたが、より多くのモデルでこの速度が利用可能になるのです。

Qi2.2対応の充電器も各社から続々と登場しており、その先頭を走っているのがiPhoneアクセサリの定番ブランド「Belkin」。すでに複数ラインアップでQi2.2対応製品を発売しています。そこで、2025年9月5日に発売された「UltraCharge Pro 3-in-1 Magnetic Charging Dock」をメーカーからお借りし、実際に使ってみました。




そもそも「Qi2」とは? 「Qi2.2」ではどう進化した?

と、その前に、まずは「Qi2」についてのおさらい。

Qi2は、ワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)が策定したワイヤレス充電の統一規格で、AppleのMagSafe技術をベースに開発されました。iPhoneを含むスマートフォンで最大15Wまでの充電が可能で、マグネットによる吸着で効率的に充電できるのが特徴です。

そしてこのたび発表されたQi2.2では、最大出力が25Wまで向上。これにより、さらに高速なワイヤレス充電が可能になりました。ちなみに、Qi2.2の登場以前に25Wのワイヤレス充電を実現できていたのは、Apple純正の「MagSafe充電器(25W)」とiPhone 16 Pro Max、16 Plusの組み合わせのみ。

iPhone 16、16 Proはピーク時でも22.5W止まりでした。今後、Qi2.2対応の充電器が広く普及することでより多くの端末で最大25Wの充電が期待できそうです。

3台同時にまるっと充電できるのがグッド! ファンのオンオフスイッチも搭載しているぞ

前置きが長くなりましたが、製品の使用感を解説します。本機は、iPhone、Apple Watch、AirPodsの3台を同時に充電できる仕様。スタンドアームはメタル調に仕上げられており、高級感があります。

正面でiPhone、背面でApple Watch、台座部分でAirPodsを充電できます。iPhone用の充電パッド部は垂直から水平まで前後に動かせるので、動画視聴やビデオ通話時など、シーンに合わせた角度に調節できます。

サイズ感はやや大きめのマグカップ程度で、机の上でも邪魔になりません。

サイズ感は、ボトルガムよりひと回り大きい程度。iPhone用の充電パッドをたためばさらに小さくなります。コンパクトなので机に置いても、気になりません。

また、台座部分はずっしりと重みがあり、安定感が抜群。AirPods用の5W充電器としても機能し、Qi対応のスマートフォンなどを置いて充電することもできます。

台座は安定感がある一方、重量は実測で550gとそれなりに重いためモバイルには不向き。基本は据え置きで、自宅内で枕元などに移動する使い方が向きます。

充電パッドの配置は、正面にiPhone、背面にApple Watchというレイアウト。iPhone用のパッド部は前後に可動し、完全に寝かせた状態から垂直まで、好みの角度に調節可能です。

iPhoneを設置するパッドの背面に溝があり、ここから風が出てデバイスを冷やす「チルブーストアクティブ冷却技術」を搭載します。ファンはオン/オフの切り替えができるので、就寝中の寝室での利用にももってこいでしょう。

表面はシリコン素材で柔らかく、磁力も十分。iPhoneにケースを付けたままでもしっかりホールドできました。

iPhone用の充電パッドの表面には、シリコン素材が採用されています。スベスベの触り心地で、充電中にiPhoneを回転させても傷つく心配がありません。
本製品の入力ポートは、汎用性の高いUSB-C。コンパクトサイズの45W高出力アダプタとケーブルが付属するので、開封後すぐにフルスペックでの充電ができるのもグッド。




圧倒的な冷却性能。冷やしながらチャージするから、充電速度も速い!

さて、気になる充電性能についてもチェックしてみましょう。メーカーによると、iPhone 16を0%から50%まで約25分で充電できるとのこと。そこで今回は、iPhone 16の画面を常時点灯かつ明るさを最大という電力が消費される状態で充電してみました。

すると、充電開始から5分で、充電残量が30%→38%に、20分後には52%まで回復しました。スタート時のバッテリ残量が異なるため、メーカー公称値との単純な比較はできませんが、負荷がかかった状態でもこれだけの充電速度が得られたことから、Qi2.2の高速性は十分に体感できたと言えます。

iPhone 16とiPhone 15 Pro Maxで、バッテリ残量30%から20分間充電したところ、前者は5分で38%、20分で52%。後者は5分で33%、20分で42%まで回復しました。さらにiPhone 15 Pro Maxを純正「MagSafe充電器(15W)」で計測した場合は5分で33%、20分で39%という結果に。25W充電に非対応のモデルでも冷却機能の恩恵が見られました。

さらに注目したいのが、放熱を強化する「チルブーストアクティブ冷却技術」です。充電パッドの底面に冷却ファンを搭載しており、高速充電中のiPhoneの温度を最大7度下げ、充電時間も約4分短縮できるとされています。

冷却効果を確認するため、充電後のiPhoneの背面の熱さを温度計でチェックしてみました。アップル純正の「MagSafe充電器(15W)」では40度を超えていたのに対し、本製品では32度ほど。室温などの条件にもよりますが、たしかな温度差が確認できました。なお、ファンのオン/オフは台座側面のスイッチで切り替え可能。ファン稼働中の駆動音もほぼ気になりません。

本製品は、高速充電に対応するだけでなく、長時間の使用でも安定したパフォーマンスを維持できる設計となっており、iPhoneのバッテリ寿命にも配慮されています。冷却機構を含めたトータルの設計が、日常使いにおける安心感につながっていると感じました。

さらに、本製品は最新のiPhone 17シリーズにも対応しているので、新iPhoneの導入を機に、充電環境をより快適に更新してみてはいかがでしょうか。

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著者プロフィール

小枝祐基

小枝祐基

PC、Mac、家電・デジタルガジェット周りを得意とするフリーライター。著書に『今日から使えるMacBook Air & Pro』(ソシム)、『疲れないパソコン仕事術』(インプレス)など。

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