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ファイルをZIP化→メッセージで送信。Macの「ショートカット」作成ガイド/Macのやりすぎ効率化バイブル 

ファイルをZIP化→メッセージで送信。Macの「ショートカット」作成ガイド/Macのやりすぎ効率化バイブル 

効率化のためなら時間を惜しまない! そんなこだわり派のMacユーザに贈る、仕事術をまとめた連載「Macのやりすぎ効率化バイブル」。今回のテーマは「カスタムショートカットを作る方法」です。

ワンクリックで“ファイルをZIP化してメッセージで送る” カスタムショートカットを作ってみよう

Macでショートカット活用テク。画面分割もらくらく!」の記事ではMacで「ショートカット」アプリを使う基本を解説しましたが、今回は、オリジナルのショートカットを作ってみましょう。

ここでは例として、「選択したファイルをZIP圧縮し、メッセージに添付して送信する」ショートカットを作成します。

まず、新規ショートカットを作成したら、右サイドの[アクションライブラリ]から必要な機能をキーワード検索し、アクションを上から下へ順番に追加していきます。

今回の基本的な流れは、①ファインダからファイルを取得、②ファイルをZIP形式で圧縮、③アーカイブを「メッセージ」に送信、という3つのアクションです。

さらに、送信後に「メッセージが送信されました」と通知するアクションを追加することで、動作完了を確認できるようにしています。

新規ショートカットを作成する方法

①「ショートカット」を起動した状態で、ツールバーにある[+]ボタンをクリックします。
②新規ショートカット作成ウインドウが表示されます。右上のアクションライブラリにある検索欄に[Finder]と入力し、検索結果から[Finderで選択されたファイルを取得]をダブルクリックします。
③次のアクションを追加します。検索欄から[アーカイブ]と入力し、候補から[アーカイブを作成]をダブルクリックします。
④同様に、[メッセージ]と検索して[メッセージを追加]をダブルクリックします。連続するアクションの間には上から下に棒線が引かれています。
⑤最後に[結果を表示]のアクションを追加しますが、そのままでは[#アーカイブを表示]となってしまうので、ここをクリックして内容を消去します。
⑥消去したところに、[メッセージが送信されました]のようにテキストを入力しましょう。
⑦ショートカットが完成したら、タイトル部分をクリックしてショートカット名を入力します。また、アイコンの種類と色も任意に指定できます。
⑧[i]アイコンをクリックして[ショートカットの詳細]に切り替えます。Finderから実行できるように[Finder]をチェックすると、自動的に[クイックアクションとして使用]もオンになります。
⑨Finderでファイルを副ボタンクリックして、コンテキストメニューの[クイックアクション]に作成したショートカットが表示されるのを確認して選択します。
⑩初回の実行時にはプライバシーの許可についての確認ダイアログが表示されることがあります。ここでは[常に許可]をクリックします。
⑪「メッセージ」の送信ウインドウが表示されて、ZIP圧縮されたファイルが添付されていることがわかります。宛先とメッセージを指定して送信しましょう。
⑫「システム設定」の[一般]→[ログイン項目と機能拡張]を開き、下方向にスクロールすると機能拡張の項目が表示されるので[i]ボタンをクリックします。すると、作成したクイックアクションのオン/オフを選択できます。
⑬すると、作成したクイックアクションのオン/オフを選択できます。
⑭作成したショートカットにエラーが出ることもあります。ショートカットの編集画面を開いて詳細画面を表示し、[プライバシー]タブを選択して[プライバシーをリセット]をクリックして、再度動作を試してみましょう。
⑮ショートカットの[詳細]タブで[メニューバーにピン固定]のチェックを入れてみましょう。
⑯すると、メニューバーアイコンから作成したショートカットを実行できるようになります。

※この記事は『Mac Fan』2025年5月号に掲載されたものです。




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著者プロフィール

栗原亮(Arkhē)

栗原亮(Arkhē)

合同会社アルケー代表。1975年東京都日野市生まれ、日本大学大学院文学研究科修士課程修了(哲学)。 出版社勤務を経て、2002年よりフリーランスの編集者兼ライターとして活動を開始。 主にApple社のMac、iPhone、iPadに関する記事を各メディアで執筆。 本誌『Mac Fan』でも「MacBook裏メニュー」「Macの媚薬」などを連載中。

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