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あえて今、目覚まし時計を。「JBL Horizon 3」レビュー。Bluetoothスピーカ、FMラジオ、ライトも搭載。朝くらい、iPhoneと距離を置いてもいいんじゃない?

著者: 関口大起

あえて今、目覚まし時計を。「JBL Horizon 3」レビュー。Bluetoothスピーカ、FMラジオ、ライトも搭載。朝くらい、iPhoneと距離を置いてもいいんじゃない?

iPhoneは、便利だし、楽しいし、かっこいい。だからデジタルデトックスをしようと考えたこともまったくない。ただ、使いすぎが良くないことは理解できる。ここ数年でめっきり目が悪くなり、肩こり、ストレートネックなどの症状も出てきた。

iPhoneを使いこなすのはかっこいい。しかし、iPhoneに操られるのはクールでない。

一番なんだかなあと思うのが、朝起きてすぐ、iPhoneを触らざるを得ない状況だ。おそらく多くの人が、iPhoneの「時計」アプリを目覚まし時計代わりにしていて、同じ状況にあるんじゃないかと思う。あまりに使い慣れているので、滑らかにスヌーズできすぎる。そのせいで、二度寝や寝坊が増えている気もしたり…。

というわけで、目覚まし時計を使ってみることにした。電池交換は面倒なので、充電式がいい。そこで見つけたのが「JBL Horizon 3(1万6500円)」だ。

メーカーにJBL Horizon 3を借りてレビューします。

多機能だけど“やりすぎ感”はなし! ちょうどいい「令和の目覚まし」スペック

JBLが手がける「目覚まし時計」ということもあり、JBL Horizon 3はただのアラームクロックではない。Bluetoothスピーカとしても使えるほか、FMラジオ、LEDライト、充電機能など多彩な魅力を備えている。

天面の丸いホイールボタンは、アラームが鳴ったとき、一度押すとスヌーズ、長押しするとオフになる。押し心地はカチッとした感覚で、かなり気持ちがいい。JBL Horizon 3本体で設定を行う際は、回転させて項目を選び、押して決定する。
FMラジオの再生機能も搭載。
背面に大きなLEDライトを搭載し、夜間照明としても活躍。後述するが、アプリで光量や色温度の変更も可能だ。
個人的に「わかってる!」と唸ったのが、出力用のUSB-Cポートの搭載。我が家の場合、JBL Horizon 3を電源につなぐとベッドサイドのコンセントが埋まってしまう。そうするとiPhoneの充電ができないのだが、JBL Horizon 3から給電できるなら話は別。素晴らしい仕様だ。
当然、サウンド面も申し分なし。38㎜径のステレオスピーカが、クリアかつパワフルに鳴る。




初期設定は「JBL One」アプリで。ただし、アプリが必須なのは最初だけ

JBL Horizon 3の初期設定は、iPhoneアプリ「JBL One」で行う。ここで結局iPhoneを使うわけだが、初期設定さえ済ませれば、アラームの設定などは本体ディスプレイから操作可能だ。

アプリに接続後の画面。ラジオや音楽の再生、アラームの登録など、さまざまな設定が用意されているが、UIが明快なので操作は簡単だ。
画面を下にスクロールしていくと、スリープモードやバックライトのオン/オフといった設定画面にアクセスできる。
スリープモードは、いわば目覚ましの逆。睡眠導入をサポートする機能だ。最適な調光、そして環境音の再生が可能。
JBL Horizon 3のディスプレイが明るくて気になる人は、ベッドタイムを設定しておくのもおすすめだ。就寝中、ディスプレイを真っ暗にしておくこともできる。
あると便利だが、使いすぎるとうっかり寝坊につながる怖い機能・スヌーズはオン/オフできる。

ベッドルームになじむデジタルガジェット。柔らかなファブリックが気持ちよし!

初期設定を終えれば、以降の設定はJBL Horizon 3本体でも行える。アラームの設定やラジオの再生、画面やバックライトの明るさ調整も可能だ。

天面のボタンで本体メニューを操作する。ちなみに[PartyTogethe]というのは、いわゆるブロードキャスト機能。JBLのAuracast対応製品と連係し、一挙にサウンドを再生できる。

また、素材感もすばらしい。本体がファブリックで包まれており、触り心地は非常に柔らか。ふと撫でたくなる気持ちよさだ。

JBL Horizon 3は、目覚ましといえど、いってしまえばディスプレイ内蔵のスピーカである。しかし、丸みを帯びたデザインと素材感でそれを感じさせない。あらゆるベッドルームに、自然となじむと思う。

きめの細かいファブリック。柔らかく滑らかで上質な触り心地だが、再生プラスチックを85%以上使用しているとか。

iPhoneをアラーム代わりにして、はや10年以上が経つ。そんななれ合いの関係からちょっと距離を置き、JBL Horizon 3と新しい朝を迎えるのも悪くない。

目覚まし時計としては決して安くない。しかし、スピーカやラジオを兼ねる上質なガジェットとして、購入を検討する余地はかなりアリだと思う。




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著者プロフィール

関口大起

関口大起

『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_

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