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サブスク不要のAIボイレコ「HiDock P1/P1 mini」は対面、オンラインどちらにも対応する優れもの

著者: 佐藤彰紀

サブスク不要のAIボイレコ「HiDock P1/P1 mini」は対面、オンラインどちらにも対応する優れもの

近年、AI技術の進化により、私たちの生活はますます便利になっています。その中でも、ボイスレコーダはビジネスシーンのAI活用をリードしています。従来のボイスレコーダは、録音機能が中心でしたが、AIを活用することで、録音内容の自動文字起こしやノイズキャンセリングなど、さまざまな機能が使用できるようになりました。

そうした「AIボイスレコーダ」ではサブスクリプションモデルが一般的な中、課金不要で手軽に使える「HiDock P1/P1 mini」が登場しました。P1はPCと接続するモデルで、P1 miniはスマートフォンと接続できます。

蔦屋家電+で展示されているこの製品をお借りできたので、レビューしていきます。

なお、本記事は正式リリース前の開発機でのレビューのため、製品版と動作、画面が異なる場合があります。

「HiDock P1/P1 mini」は蔦屋家電+で2025年9月5日(金)まで展示中です。

HiDock P1

【発売】
HiDock
【価格】
2万6800円

HiDock P1 mini

【発売】
HiDock
【価格】
2万1800円

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「HiDock P1シリーズはAI搭載のボイスレコーダーです。お持ちのBluetoothイヤホンに接続して、スピーカーから音を出さずに会議の音声を録音できます。類似の製品を購入したお客様からは、「最新AIを搭載しながら、無料で文字起こしができるのはすごい」というお声を頂いています。これまでのAIボイスレコーダーで満足できなかった方や、初めて触ってみたいという方へおすすめの製品です!」と語る蔦屋家電+スタッフの奈良さん。

ミニマルなデザインでどこへでも持ち運べるサイズ感が魅力

「HiDock P1」は重量72g、「HiDock P1 mini」はわずか12gと、軽量かつコンパクトなボイスレコーダで、外出時の持ち運びが苦になりません。「HiDock P1」は背面にマグネットが備えられていて、付属の金属片シールを使えばあらゆる場所に設置できます。MacBookの背面などにも装着可能で、作業スペースを圧迫しません。MacBookの背面にセットした場合も操作しやすいように、付属のケーブルにはタッチセンサがついており録音開始/停止やミュート/ミュート解除の操作をコントロールできます。

付属の金属片シールを貼ればMacBookの裏側にもくっつけることもできます。
付属のケーブル端子をタッチすればミュートの切り替えができ、長押しすると録音の開始と終了の操作が可能です。

デザインはミニマルなスタイルで、ビジネスシーンでも目立ちすぎないきれいなボディに仕上がっています。カラーバリエーションは「HiDock P1 mini」はメタルグレーの1色のみ、「HiDock P1」はスペースグレーとスターホワイトの2色が用意されています。

「HiDock P1」は白系と黒系の2色展開です。




録音は対面/オンラインの両方に対応

「HiDock P1/P1 mini」は内蔵されたマイクで、対面での会議を録音できます。半径3m以内の音をクリアに集音してくれます。

また、「HiDock P1」にはノイズキャンセリング機能が搭載されており、録音する際にノイズを軽減してくれます。実際にデモンストレーションを試してみたところ、ノイズキャンセリング機能を使用すると、明らかに背景ノイズが軽減されていることを実感できました。

HiDock P1の赤いボタンはトグル式になっており、押し込み状態のときは常にノイズキャンセリングが効いた状態になります。

また、「HiDock P1/P1 mini」は独自のBlueCatch™技術によってBluetoothイヤフォンと連係できます。従来のボイスレコーダでは、Web会議や電話をスピーカから流すことで録音していました。しかし、「HiDock P1/P1 mini」と手持ちのBluetoothイヤフォンを接続するだけでシームレスな録音ができます。イヤフォンをあらかじめペアリングしておけば、ボタンを一度押すだけで接続されます。

AirPodsをはじめ、HiDock P1/P1 miniとBluetooth接続できるイヤフォンならオンライン会議の音声を収録することができます。

サブスク不要の「AI文字起こし/要約」を検証

AIボイスレコーダに期待する機能はやはり文字起こしと要約でしょう。実際に会話を録音して検証しました。今回の検証では、編集部員の中臺とランチについて会話しました。

HiDock P1で録音したデータを処理するために、「HiNotes」という専用のWebアプリを開き、取り込みました。

HiNotesの処理結果。左側に文字起こし、右側に要約が表示されています。

文字起こしは「神保町→ジンボチョ」「麺→面」となっていたり、細かな部分に相違はありますが、少し手直しすれば後から見直して問題ないレベルのクオリティです。要約部分も若干おかしな部分がありますが、8割くらいは完成しています。この結果画面は、文字起こしも要約も自由に編集できるので、手直しも簡単です。

なお、初回の取り込みはうまく動作しなかったのですが、数回やり直したところ、きちんとデータを取りめるようになりました。まだ開発段階なので、一部動作が不安定な部分があるのかもしれません。一度データの取り込みが成功した後は、スムースに取り込めるようになりました。

ここからさらに、文字起こし部分を少し直して再要約してみました。

AIエンジンとテンプレートを選ぶだけで再要約できます。

要約は使用するAIエンジンを選択できます。2025年8月25日現在で、すでにChatGPT-5に対応しており、開発のスピードの速さを感じます。要約にかける際は、会議や会話のシュチュエーションに合わせて出力するための型(テンプレート)を選択できます。

AIエンジンは「ChatGPT-5」、テンプレートは「General meeting」で再要約をかけてみました。

再要約の結果(右)。

少し手直しして再要約したことで、会話の内容を正確に反映してくれるようになりました。数分程度の作業で実用的な議事録が作成できることがわかりました。

無課金でここまでできることは大きなメリットですが、さらに上の機能を求める人のために有料サブスクリプションも用意されています。使用時間または、年間使い放題という形で有料メンバーシップを提供しており、加入すると、話者識別、要約の翻訳、PDFエクスポートなどの機能が追加で使えるようになります。

Bluetoothイヤフォンに対応するなど高機能な本体と、最新AIも利用できる文字起こし/要約機能が無課金で使えるのは非常に魅力的です。これが際限なく半永久的に使えるのは、かなりコストパフォーマンスに優れたサービスだと感じました。

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著者プロフィール

佐藤彰紀

佐藤彰紀

『Mac Fan』編集部所属。ECサイト運営などの業務を経て編集部へ。好きなものは北海道と競技ダンスとゲーム。最近はXR分野に興味あり。

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