Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

ザラッとした質感が逆に“エモい”! SNSで話題のデジカメ「Escura InstantSnap」レビュー

著者: 大竹望未

ザラッとした質感が逆に“エモい”! SNSで話題のデジカメ「Escura InstantSnap」レビュー

SNSで話題となっていたカメラを見つけました。その名も「Escura InstantSnap」。あえて画素数の低い画像を撮ることができるカメラです。

いわゆるざらざらな画質となり、かえってそれがレトロでいいのだとか。これはぜひ試してみたい!と思ったところ、幸いなことにメーカーさんからお借りできました。

さっそくレビューしていきます。

これが本当にカメラ? とっても軽い!

まず触ってみて驚いたのはその軽さです。見た目から軽い予想はしていたものの、なんと28g。板ガム1枚ほどの軽さです。

ポケットに入れたり、キーホルダーとしてぶら下げても持ち歩けそうです。

中央に大きい光学ファインダを備え、ファインダ内に収まるように構図を決めてシャッターボタンを押すと撮影ができるという仕組みです。




デジタルカメラなのに液晶がない!? 素通しのファインダの魅力

使い方は簡単。左サイドの操作スイッチで電源を入れて、使いたいモードを選択します。用意されているモードは3種類。1.写真、2.スペシャルエフェクトモード、3.動画です。

本体側面のスイッチをスライドすると、各モードの切り替えができます。

さっそく、1の通常モードで写真を撮ってみましょう。撮り方は簡単。左サイドの操作スイッチを1の箇所まで押して、ファインダを覗きます。そして中央のボタンを押すと、カシャっという音が鳴りました。

ファインダの下のランプで、どのモードで撮っているのかが確認できます。赤だと、写真を撮影していることがわかります。

デジタルカメラのような液晶画面や電子ファインダはありません。透明なファインダで、目の前の光景をかざして撮るのは不思議な感覚です。

また一般的なデジタルカメラのように、撮ってすぐに画像を確認することはできません。その点も、アナログなフィルムカメラのようです。

画像の仕上がりやいかに? 想像以上にノスタルジックに撮れる!

撮ってみた写真はこちら。iPhoneで撮った写真と比べると、ガサガサしています。けれど、ざらっとした質感のレトロ風画質が、いわゆるエモい写真です。

ざらっとした画質となっています。商店街の写真ですが、昭和の街並みのようです。
なんてことない空とビルの画像ですが、色褪せて映ります。

下記はほぼ同時刻に撮影した画像ですが、iPhoneのカメラで比較してみるとその差は歴然。ズームなどもできないため、希望の画角で写っているかは確認するまでははっきりとはわかりません。ですが、それもまた一興というところでしょうか。

ちなみに撮影した画像の縦横比は、自動的に5:6になります。

比較対象として、iPhoneで撮影した画像です。夕暮れが鮮明に映ります。
撮影時よりも、光を受けて映りました。
撮ってすぐ動かしてしまうと、ブレてしまいます。
ちなみに夜や暗闇で撮影すると、真っ黒になってしまうのでほとんど映せません。ある程度の明るさが必要です。

続いて、2のスペシャルエフェクトモードでの撮影です。こちらは、ポラロイド風写真となっており、こちらも荒い画質となっています。そして先ほどの違いは、ポロライド風の白いフレームがついていました。

2025年の東京・渋谷で撮影した写真ですが、ガサガサした画質がまるで昭和にタイムスリップした画像のよう。スマホを持っている人がいると、ちょっとした違和感を感じます。
ただの海の写真ですが、どこかノスタルジックに映ります。
スクエアサイズとなっています。

ちなみに、動画も撮れます。昔のビデオテープのような、懐かしい映像風に映すことができました。




iPhoneにデータ移す方法は? USB-Cケーブルでつないで簡単接続

トイカメラのポイントは、撮った写真をどうやってデータ化するかです。

こちらのカメラは、USB-C to Cケーブル(別売)で直接iPhoneに接続することができます。

iPhone15以降の機種ではUSB-C to C接続で画像を読み取ることができます。

データ自体は、カメラ本体に保存されているわけではなく、microSDカードを別途用意して接続します。32GBを超える容量には対応していないそうなので要注意。

microSDカードから、写真データを取り出すことが可能です。もしLightning端子搭載iPhoneしか持っていない場合は、カードリーダーを使ってデータを取り込みましょう。

ただメーカー曰く、すべてのスマホでの接続が確認できているわけではないとのこと。

私のiPhoneで試したところ、接続後に「ファイル」アプリから画像データを確認できました。

ファイル

【開発】
Apple
【価格】
無料
iPhoneに接続すると、「ファイル」アプリに新たに確認できます。NO NAMEから開きました。
写真であればPHOTO、動画であればVIDEOのファイルに保存されています。
画像を確認することができました。

私もインスタントカメラは持っているのですが、印刷時やデータにするときに意外と手間とお金がかかります。また一昔前のデジタルカメラのように、ちょっと画質が落ちている程度だと、あえてレトロに撮りたい際には物足りない…という思いを抱いていました。

そのため、あえてガサガサの画質で撮影することができ、すぐにiPhoneにデータを移せるという点で、魅力的な製品だと思います。

さっと取り出して映すことができるので、レトロな画質を追及したい人にはもってこいの製品なのではないでしょうか。

メーカー:有限会社PDW https://www.pdw-japan.com/

おすすめの記事

著者プロフィール

大竹望未

大竹望未

『Mac Fan』編集部所属。2001年生まれ。2024年に編集部に入りました。趣味は旅行、音楽を聴くこと。便利でおもしろいガジェット、iPhoneのTipsを日々探しています!

この著者の記事一覧

×
×