Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

【WWDC25直前企画】WWDC24の発表内容を振り返ろう!

著者: 中臺さや香

【WWDC25直前企画】WWDC24の発表内容を振り返ろう!

WWDC25の基調講演が「6月10日(火)午前2時」と、目前に迫ってきました。今年もAppleがどんな未来を見せてくれるのか、ワクワクが止まりませんね!

その前に、昨年のWWDC24で発表された内容を振り返っておきましょう。AppleがAI戦略を本格始動させた歴史的なイベントでした。

以下に、Mac Fan Portalで公開された注目記事をピックアップしてご紹介します。

10分で理解するWWDC24キーノート 「AI for the Rest of Us」AppleのAI戦略とは?

10分で理解するWWDC24キーノート 「AI for the Rest of Us」AppleのAI戦略とは?

AppleはWWDC24で「AI for the Rest of Us」をテーマに掲げました。この記事では、iOS 18、macOS Sequoia、Apple Intelligenceなど、AIを中心に据えた発表内容を10分ほどで理解することができます。

“誰でも使える難しくない生成AI”がやってくる アップルの「Apple Intelligence」とは何か

“誰でも使える難しくない生成AI”がやってくる アップルの「Apple Intelligence」とは何か

WWDC24で発表された「Apple Intelligence」は、iPhoneやMacに統合され、ユーザの文脈を理解して直感的に使える生成AI機能です。Siriの刷新やChatGPTとの連携により、さらに高度でパーソナルな提案が可能になっています。

プライバシー保護を重視しつつ、将来的にはほかのAIモデルとの連携も視野に入れた柔軟な設計が特徴の「Apple Intelligence」。この記事では、その魅力に迫りました。

「macOS Sequoia」(セコイア)発表 MacにiPhoneミラーリング、新AI導入も

「macOS Sequoia」(セコイア)発表 MacにiPhoneミラーリング、新AI導入も

「macOS Sequoia」では、生産性と連係性能を向上する機能が多数追加されました。

iPhoneの画面をMac上にワイヤレス表示できる「iPhoneミラーリング」機能をはじめ、ウインドウのタイル表示機能の強化に、「FaceTime」でのビデオ通話時に話者の背景に自然の風景を表示する「背景画像」機能などが特に注目されています。

ほかにも、新しい「パスワード」アプリやSafariのハイライト機能なども、Macの使い勝手向上を大幅に助けました。

「iOS 18」は新AI「Apple Intelligence」導入。ホーム画面カスタムなど使い勝手強化

「iOS 18」は新AI「Apple Intelligence」導入。ホーム画面カスタムなど使い勝手強化

「iOS 18」には、iPhoneのカスタマイズ性をさらに高める内容が多数搭載されました。

ホーム画面にアプリアイコンやウィジェットを不規則に並べられるようになったり、アイコンをダークな色味に変えたりできるほか、コントロールをページ単位でまとめられるなどコントロールセンターの視認性もアップしています。

さらに、アプリのロック/非表示機能など、プライバシー面が強化された点もポイントでしょう。

新AI導入の「iPadOS 18」登場。純正計算機アプリは手書き方程式も解ける

新AI導入の「iPadOS 18」登場。純正計算機アプリは手書き方程式も解ける

「iPadOS 18」は、Apple Pencilとの連係が大幅に強化される内容になりました。

中でも注目は、Apple Pencilで手書きした数式を即座に解くことができる「計算メモ」機能。この機能は、新アプリ「計算機」での使用はもちろん、純正「メモ」アプリでも使用できます。

ほかにも、「スマートスクリプト」機能を搭載し、ユーザの“手書きのクセ”を学び、Apple Pencilで書いた文字を自動で自分の文字に寄せてくれる機能などが搭載されました。

「watchOS 11」発表 – バイタルアプリやトレーニング負荷管理、翻訳機能などを追加

「watchOS 11」発表 – バイタルアプリやトレーニング負荷管理、翻訳機能などを追加

「watchOS 11」には、健康管理と日常の利便性をさらに高めるアップデートがありました。新たに追加された「バイタル」アプリでは、心拍数、呼吸数、手首皮膚温、睡眠時間、血中に取り込まれた酸素レベルという5つの情報を計測でき、大まかな健康指標を一括管理することが可能です。

さらに、トレーニングのやりすぎを避けながら健康を維持増進できる機能や、「翻訳」アプリの登場、スマートスタックの強化など、よりApple Watchがユーザフレンドリーになる内容でした。

「Apple Vision Pro」6月28日から日本で販売、価格は599,800円から

「Apple Vision Pro」6月28日から日本で販売、価格は599,800円から

WWDC24でAppleは、空間コンピュータ「Apple Vision Pro」の販売地域拡大を発表し、日本では2024年6月28日から発売が開始されました。

価格は59万9800円からで、ストレージは256GB/512GB/1TBの3種類。専用補正レンズやトラベルケースなどのアクセサリも同時に販売され、予約は6月14日から始まりました。

AirPods Proに「首振り操作」と「声を分離」機能、今秋追加へ

AirPods Proに「首振り操作」と「声を分離」機能、今秋追加へ

WWDC24では、AirPods Pro(第2世代)の新機能として、「首振り操作」と「声を分離」機能が発表されました。

首を縦や横に振るだけでSiriを操作できる「ハンズフリー応答」が可能になったほか、通話時には周囲のノイズを除去して声を明瞭に伝える「声を分離」機能も搭載されています。

H2チップと機械学習を活用した、よりスマートな音声体験が魅力でした。

「tvOS 18」発表 – 俳優や音楽の情報を表示する「InSight」機能など追加、21:9にも対応

「tvOS 18」発表 – 俳優や音楽の情報を表示する「InSight」機能など追加、21:9にも対応

「tvOS 18」では、Apple TVの視聴体験をさらに豊かにするアップデートが行われました。

視聴中の俳優や音楽の情報をリアルタイムで表示できる「InSight」機能の追加をはじめ、対話音声を強調する機能や21:9出力対応、字幕の自動表示など、映像・音声の快適性も大幅に向上しています。

今年はどんな内容になるんだろう!

WWDC24は、Appleが「AI時代の主役」を目指す第一歩となったイベントでした。今年のWWDC25では、その進化がどこまで進むのか、はたまた新製品は登場するのか? ぜひ注目していきましょう!

著者プロフィール

中臺さや香

中臺さや香

Mac Fan編集部所属。英日翻訳職を経て、編集部へジョインしました。趣味はピアノを弾くこと、読書、最新のガジェットを触ること。月に一度、Appleに関する最新情報を生配信で解説している「Mac Fan News」も見にきてください!

この著者の記事一覧