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Safariタブの保存も復元もお手のもの! タブ管理はMacアプリ「Tabstract」におまかせ

Safariタブの保存も復元もお手のもの! タブ管理はMacアプリ「Tabstract」におまかせ

SafariでWebブラウズ中、気がつくとタブウインドウでいっぱい。そんな状態になりがちなら、複数のタブの保存と復元をスマートに管理できる機能拡張を使ってみましょう。

増え続けるSafariのタブ

SafariでWebブラウズをしているとき、多くのタブ(タブウインドウ)が開いたままになっていませんか。筆者の場合は、特に調べ物をしているとき、複数のタブを開いたままにしがちです。というのも、タブを無造作に閉じてしまうと、あとで参照したくなったときに「あれ、あのページはどこだっけ?」とSafariの閲覧履歴を探し回り、無駄な時間を費やす羽目になるからです。

とはいえ、あまりにも数が増え過ぎると、今度は逆に目的のタブを見つけにくくなります。そこで通常なら「タブグループ」の機能を使ってタブを整理し、グループごとにまとめて管理すればいいのでしょうが、“あとで見返すかもしれない程度”なのに、「このタブは必要(または不必要)、このタブはこのグループに」といちいち整理するのはとても面倒です。




「Tabstract」で手軽にタブを保存・復元

そこで見つけたのが、「Tabstract」です。このSafari機能拡張を使うと、ツールバー上のアイコンから[タブを保存]ボタンをクリックするだけで、現在開いているタブをセッションとしてまとめて保存できます。そしてTabstractのホーム画面へアクセスすると、保存したタブのセッション履歴が日付やWebサイト名とともにリストで確認できます。つまり、あとで見返すかもな?と思ったら、とりあえずボタンをクリックして保存しておけばいいのです。

Tabstract

【開発】
Paul Maiorana
【価格】
無料

また、Tabstractに保存されたセッション履歴はわかりやすい名称に変更したり、ドラッグ&ドロップで順番を入れ替えたり、直前に保存したセッションと統合したりすることも可能。さらに、各セッションごとに表示される[復元]ボタンをクリックすればすべてのタブを一度に開けます。復元するとセッションからは消去されますが、[ロック]ボタンを押しておけば、復元後も保存し続けることができます。

もの忘れが増えた筆者にとってもっとも役に立ったのが、タブを保存したことを一定時間後に思い出させてくれるスヌーズ機能です。前日に開いていたタブを見直せば、中断していた作業の再開もスムースに行えます。

❶Tabstractは、MacのApp Storeから無料でダウンロードできます。インストールしたら、Safariの[設定]画面の[機能拡張]から[Tabstract]のチェックをオンにしましょう。プロファイルごとに有効/無効にしたり、プライベートブラウズで利用したりすることもできます。動作環境は、macOS 11 Big Sur以降のMacです。
❷Safariで複数のタブウインドウを開いた状態で、ツールバーにある[Tabstract]アイコンをクリック。[タブを保存]ボタンを選択したあとWebサイトへのアクセスを許可すれば、現在開かれているすべてのタブが保存されます。
❸[Tabstract]アイコンから[ホーム]を選択すると、保存したタブのセッション履歴が表示されます。
❹③の画面でセッション上の[復元]ボタンをクリックすると、すべてのタブが開きます。重要なセッションは[ロック]ボタンをクリックすることで、Safariの「タブグループ」と同じように保存し続けられます。
❺[Tabstract]アイコンから[設定]を表示すると、保存したタブを一定期間後に通知してくれるスヌーズ機能の設定や保存したリンクのエクスポート(書き出し)などができます。

※この記事は『Mac Fan 2025年7月号』に掲載されたものです。

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著者プロフィール

栗原亮(Arkhē)

栗原亮(Arkhē)

合同会社アルケー代表。1975年東京都日野市生まれ、日本大学大学院文学研究科修士課程修了(哲学)。 出版社勤務を経て、2002年よりフリーランスの編集者兼ライターとして活動を開始。 主にApple社のMac、iPhone、iPadに関する記事を各メディアで執筆。 本誌『Mac Fan』でも「MacBook裏メニュー」「Macの媚薬」などを連載中。

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