SafariでWebブラウズ中、気がつくとタブウインドウでいっぱい。そんな状態になりがちなら、複数のタブの保存と復元をスマートに管理できる機能拡張を使ってみましょう。
増え続けるSafariのタブ
SafariでWebブラウズをしているとき、多くのタブ(タブウインドウ)が開いたままになっていませんか。筆者の場合は、特に調べ物をしているとき、複数のタブを開いたままにしがちです。というのも、タブを無造作に閉じてしまうと、あとで参照したくなったときに「あれ、あのページはどこだっけ?」とSafariの閲覧履歴を探し回り、無駄な時間を費やす羽目になるからです。
とはいえ、あまりにも数が増え過ぎると、今度は逆に目的のタブを見つけにくくなります。そこで通常なら「タブグループ」の機能を使ってタブを整理し、グループごとにまとめて管理すればいいのでしょうが、“あとで見返すかもしれない程度”なのに、「このタブは必要(または不必要)、このタブはこのグループに」といちいち整理するのはとても面倒です。
「Tabstract」で手軽にタブを保存・復元
そこで見つけたのが、「Tabstract」です。このSafari機能拡張を使うと、ツールバー上のアイコンから[タブを保存]ボタンをクリックするだけで、現在開いているタブをセッションとしてまとめて保存できます。そしてTabstractのホーム画面へアクセスすると、保存したタブのセッション履歴が日付やWebサイト名とともにリストで確認できます。つまり、あとで見返すかもな?と思ったら、とりあえずボタンをクリックして保存しておけばいいのです。
また、Tabstractに保存されたセッション履歴はわかりやすい名称に変更したり、ドラッグ&ドロップで順番を入れ替えたり、直前に保存したセッションと統合したりすることも可能。さらに、各セッションごとに表示される[復元]ボタンをクリックすればすべてのタブを一度に開けます。復元するとセッションからは消去されますが、[ロック]ボタンを押しておけば、復元後も保存し続けることができます。
もの忘れが増えた筆者にとってもっとも役に立ったのが、タブを保存したことを一定時間後に思い出させてくれるスヌーズ機能です。前日に開いていたタブを見直せば、中断していた作業の再開もスムースに行えます。





※この記事は『Mac Fan 2025年7月号』に掲載されたものです。
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著者プロフィール

栗原亮(Arkhē)
合同会社アルケー代表。1975年東京都日野市生まれ、日本大学大学院文学研究科修士課程修了(哲学)。 出版社勤務を経て、2002年よりフリーランスの編集者兼ライターとして活動を開始。 主にApple社のMac、iPhone、iPadに関する記事を各メディアで執筆。 本誌『Mac Fan』でも「MacBook裏メニュー」「Macの媚薬」などを連載中。