Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

【iPhone撮影テク】ペットのふとした瞬間の愛らしさを撮影する方法

著者: 大浦タケシ

【iPhone撮影テク】ペットのふとした瞬間の愛らしさを撮影する方法

犬や猫、うさぎなど、ペットを飼っている人は日頃からその姿を撮影していることでしょう。いつも手元にあってサッと起動できるiPhoneを使って、日々の成長やふとした瞬間の愛らしさを上手に残すためのテクニックを押さえましょう。

シャッター音を消してペットがリラックスした表情を狙う

iPhoneのシャッター音は人間でも気になるもの。まして聴覚の発達した動物にとっては大きくストレスを感じる場合もあるのでしょう。ペットがシャッター音に敏感に反応したり、不安そうな仕草をしたりする場合は、無理に撮影するのは避けたいものです。

このようなときは標準「カメラ」アプリではなく、シャッター音を消して撮影できるアプリを使ってみるとよいでしょう。今回使用したアプリは「The Simple Camera」。8MPまでの画素数であれば無料で保存できます。ほかにも無音で撮影できるアプリはたくさんあるので、いくつか試してみるのがおすすめです。このアプリは1000円のApp内課金(買い切り)を行うと12MP以上での撮影に対応するなど、フル機能を利用可能。iPhone 14 Proシリーズなら、課金後は48MPでも撮影できます。

The Simple Camera

【開発】
KANAME OHARA
【価格】
無料(App内課金あり)
撮影設定→カメラ:iPhone 14 Pro/メインカメラ、レンズ:24mm、絞り:F1.78、ISO:80、シャッター:1/50秒
純正「カメラ」アプリで数枚撮影したところ、シャッター音が怖かったのか逃げてしまいました。無音で撮影できるアプリを使って撮影したことで、リラックスした姿を捉えることに成功しました。

おすすめの記事

望遠側でグッと迫って表情や毛並みをしっかり写す

シャッター音のほか、人やiPhoneが近寄りすぎるのを嫌がるペットもいるでしょう。この場合も無理に近寄るのを避けて、ちょっと遠くから望遠側のカメラを使って撮影してみましょう。こうすることで、ペットの自然な表情を画面に大きく引き寄せて撮影できます。

また、カメラを構える位置が高めだと、ペットの表情がわかりづらくなることが多いです。表情をうまく捉えるには、カメラの高さをペットの目線と同じか、それよりも低いくらいにして撮影するのがベスト。もしもペットの目線よりも高い位置から撮影する場合は、iPhoneのほうを向いてもらうようペットの名前などを呼びかけてみましょう。

撮影設定→カメラ:iPhone 14 Pro/メインカメラ、レンズ:48mm、絞り:F1.78、ISO:160、シャッター:1/100秒
メインカメラ(24mm)で高い位置から撮影したカット。これも悪くはないですが、いつも撮影している写真の雰囲気とあまり変わらないかも。

メインカメラ(24mm)で高い位置から撮影したカット。これも悪くはないですが、いつも撮影している写真の雰囲気とあまり変わらないかも。

こちらはペットの目線より低い位置にレンズを合わせ、望遠側で撮影したカット。アングルをさまざまに変えてみて、ペットのかわいい表情を狙ってみましょう。

こちらはペットの目線より低い位置にレンズを合わせ、望遠側で撮影したカット。アングルをさまざまに変えてみて、ペットのかわいい表情を狙ってみましょう。

バーストモードで撮影すれば手軽に最高のチャンスを狙える

動きの速いペットや、ペットがおもちゃで遊んでいるところを撮影するとき、どうも決定的な瞬間を撮影できていない気がする。そんなときは、純正「カメラ」アプリの「バーストモード」で撮影すれば最高の瞬間を逃しにくくなります。このモードを使う際には「設定」→[カメラ]→[音量を上げるボタンをバーストに使用]をオンにしておくと、音量の上ボタンを長押しすることでシャッターを切れるようになるのでおすすめです。

ただしバーストモードはシャッターチャンスに強い撮影方法ではある一方、撮影中に連続したシャッター音が鳴ってしまいます。音に敏感なペットを撮る場合は気をつけましょう。

撮影設定→カメラ:iPhone 14 Pro/メインカメラ、レンズ:48mm、絞り:F1.78、ISO:160、シャッター:1/50秒
同じくバーストモードで撮影した、ベストカットではない1枚。上のほうが目がぱっちり開いているほか、撫でている手もブレていません。
連続で何枚も撮影しておくと、最高の1枚に巡り合いやすいかも。ただし、バーストモードはRAW形式での撮影には対応していないことは覚えておきましょう。

広めの画角で撮影して必要な部分だけトリミング

ペットの動きは予測できないことがほとんど。そのようなときは、ペットの周りに余白が生まれるよう広めの画角で撮影するとフレームに収まりやすいですし、あとから必要なところだけトリミングして調整できます。特にiPhone 14 Proシリーズの場合は、Apple ProRAWかつ48MPで保存する設定にしておきましょう。こうすることで多少トリミングしても解像度が不足せず、画像が荒くなるのを防げます。

また、ちょっと上級者向けですが、トリミングする際は縦横それぞれを三分割した線が交差する位置にペットの強調したい部分を配置すると、収まりの良い写真になりやすいです。

撮影設定→カメラ:iPhone 14 Pro/メインカメラ、レンズ:24mm、絞り:F1.78、ISO:160、シャッター:1/100秒
上のようにトリミングする前の写真。最初から構図をガッチリ決めようとせず、なるべく中央にペットを置くよう背景に余白を作りながら撮影しておくと、あとからでもトリミングしやすいです。
動いているペットを暗いところで撮るとブレやすいですが、LEDライトを使って明るさを補えばブレを抑えやすくなります。写真は「リアルプロクリップライト(発売元:ケンコー・トキナー、価格:3200円前後)」です。

著者プロフィール

大浦タケシ

大浦タケシ

気付けばMac使用歴40年となるカメラマンです。当初は趣味の延長みたいなものでしたが、今や写真もデジタルとなり、切っても切れない関係になってしまいました。Macとは関係ないですが、なぜか都城市公認の「みやこんじょ大使」やっております。 https://www.takeshiohura.jp

この著者の記事一覧