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iPhoneやMacにペタッ! 磁力吸着するSSD「DATAMAG 20Gbps」レビュー。高速性能、超軽量設計、そしてデザインもイイ!

著者: 松山茂

iPhoneやMacにペタッ! 磁力吸着するSSD「DATAMAG 20Gbps」レビュー。高速性能、超軽量設計、そしてデザインもイイ!

MagSafe対応のSSD「DATAMAG 20Gbps」をレビューします。 写真●黒田彰

現行のiPhoneやiPad、Macはインターフェイスが同じ。そのため、USB-C接続のポータブルSSDのニーズが高まっています。

本記事では、そんな中でも特におすすめの、性能、デザイン、iPhoneやMacとの相性を兼ね備えた「DATAMAG 20Gbps」をレビューします。

DATAMAG 20Gbps

【発売】
エムエスアイコンピュータジャパン
【価格】
1万4800円(1TB)、2万5600円(2TB)

フラッシュメモリ/3D NAND、インターフェイス/USB 20Gbps(USB 3.2 Gen2×2)、作動温度/0度〜70度

公式サイト

シャープで目を惹くDATAMAGのデザイン。81gと超軽量で、ポータブル性能もバツグン!

テクノロジーの進化とともに、スマホやパソコンで扱うデータ量は増加傾向にあります。そこで課題となるのがストレージ容量。現在では、データの読み書き速度が高速な、外付けSSDが多くのシーンで活用されています。

本記事で紹介する「DATAMAG」は、マザーボードやビデオカードなど、コンピュータ関連部品を製造するMSI社にとって初のポータブルSSDです。

最初にDATAMAGを目にした瞬間、筆者は、その特徴的でクールなデザインに驚かされました。ポータブルSSDによくある四角形やスティック型とは異なり、八角形をベースとした、丸みがありつつもシャープなスタイルです。表面のヘアライン仕上げにも高級感があります。

DATAMAGはマグネットを内蔵。MagSafe対応のiPhoneにピッタリ張りつく!

また、手のひらに収まるコンパクトサイズ。そして、アルミニウム合金の採用によって実現した81gの超軽量ボディ。さらにコーナーには、ストラップやカラビナを装着できるスリットを搭載。それにより、“ポータブルさ”が一層際立てられています。

アルミニウム合金の採用は、放熱性の面でも重要なトピックです。熱からデータを守り、データ転送時の高いパフォーマンスを持続させてくれます。

また内蔵マグネットにより、MagSafe対応のiPhoneの背面にピッタリ磁力吸着。付属のケーブルを使うことで、背面に貼り付けた状態でも、iPhoneのUSB-Cポートに接続可能です。デザインの親和性も高く、まさに“iPhoneにピッタリ”なSSDといえるでしょう。

DATAMAGの磁力はかなり強力。iPhoneとも親和性の高いデザインで、装着時もスマートな印象です。なお、利用時にはケーブルで接続する必要があります。

転送速度をチェック! その高速性能は、ProRes撮影の記録先としても頼もしい

DATAMAGは性能面でも優れています。転送速度を計測したところ、筆者が所有するSSDより、書き込みで約4倍速いという結果になりました。これだけの速度が出れば、ハイエンドのデジタルカメラで撮影した高解像度のデータも、ストレスなく転送できるでしょう。

DATAMAGをiPhone 16 Proに接続し、「Jazz Disk Bench Pro」アプリで転送速度を計測。右図の結果と比べると、読み書きいずれも3〜4倍ほど高速でした。
USB 3.1 M.2 SSD対応のスティック型ケースに入れたSSDを、同じくiPhone 16 Proに接続して測定した結果。こちらも決して遅いわけではありませんが、DATAMAGの高速性能が目立ちます。

また、膨大な情報量と引き換えにデータ容量が大きい動画フォーマット「Apple ProRes」に対応。iPhoneで本格的な動画撮影をする人にもおすすめです。

DATAMAGは、Apple ProResの“記録先”としても利用可能です。レビュー用に試用した1TBモデルでは、4K/30fpsだと最長144分。4K/60fpsだと最長72分。4K/120fpsだと最長35分の記録データをダイレクトに書き込めました。

Macにもピタッと張りつく! メタルリングシールによるポータブル性、省スペース性がグッド

一方、DATAMAGはMac用のポータブルSSDとしても活躍します。その際注目したいのが、付属のメタルリングシールです。

DATAMAGの付属品。長さの異なる2本のUSB-C to Cケーブル、USB-C to Aの変換アダプタ、メタルリングシールが2つ。メタルリングシールを使えば、さまざまなDATAMAGを貼り付けられます。

たとえばMacBookの蓋にメタルリングシールを貼れば、ペタッとDATAMAGが吸着します。新幹線の中やカフェなど、出先での作業スペースは限られがち。そんなときDATAMAGなら、スペースをとらずにストレージを拡張できるのです。

ちなみに、MacBookの蓋に貼り付けたままでも使えるよう、ちょっと長めのUSB-Cケーブルも付属します。

MacBook Proに装着したイメージ。iPhoneに装着時と同じく、利用するにはケーブル接続が必要です。

DATAMAGの初期フォーマットはexFAT。デバイスを問わずマルチに使えるぞ!

またDATAMAGは、exFAT形式でフォーマットされた状態で出荷されます。そのため、AndroidスマホやWindows PC、ゲーム機でも利用可能です。

筆者はデジタルカメラにも装着。撮影用ストレージとして使いましたが、使用感は非常に快適でした。こうしたマルチプラットホームで使うストレージとしても、DATAMAGは活躍するでしょう。

シネマ撮影用のデジタルカメラのリグに別売りのメタルシートを貼り付け、DATAMAGを磁力で吸着させてみました。この構成なら、SDカードではなくDATAMAGに直接撮影データを記録できます。

容量、スペック、親和性…どれも超満足! AppleユーザにおすすめのポータブルSSD

DATAMAGは、1TBと2TBのストレージ容量をラインアップします。また、保証は5年間、もしくはTBWを満たすまで、と安心して使用できるのもグッド。

ちなみにTBWとは、“そのSSDに書き込むことができるバイト数の最大値”のこと。メーカーによると、DATAMAGの1TBモデルは240TBまで、2TBモデルは480TBまでとされています。

DATAMAGは、iPhoneやMacといったApple製品との使い勝手が抜群によく、デザインの親和性が高く、転送速度もハイスピードなポータブルSSDです。

たとえばiPhoneのバックアップ、撮影データの一時保存場所、あるいは作業用ファイルの“置き場所”など、幅広い用途に活躍するでしょう。マルチデバイスで使えるSSDをお探しなら、DATAMAGは超有力な選択肢です。

※本記事はエムエスアイコンピュータジャパン株式会社とのタイアップです。

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著者プロフィール

松山茂

松山茂

東京の下町・谷中を拠点として日々カメラと猫を愛でながら暮らすフリーライター。MacやiPhone、iPadを初代モデルから使ってきたのが自慢。

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