米Appleは6月10日(現地時間)、WWDC 2024において、Apple TV向けの次期OS「tvOS 18」を発表した。デベロッパ向けベータ版は同日より提供され、正式版は今秋に無料のアップデートとして提供される。
Apple TV+で映画・番組を視聴する際、俳優や劇中の音楽などに関するタイムリーな情報をリアルタイムで表示する「InSight」機能が追加される。たとえば、気になる俳優を選択するだけで経歴や出演作品の一覧などの関連情報をすぐに確認できる。iPhoneをリモコンとして使っている場合はそちらでInSightの情報を見ることもできる。
機械学習とコンピュテーショナルオーディオを活用した「対話を強調」機能も強化する。BGMや環境音よりも話し声がクリアに聞こえるように調整する機能で、Apple TV 4Kで利用できる。HomePodのほか、テレビの内蔵スピーカーやHDMI接続されたスピーカー、AirPodsなど出力機器を問わず対応する。
字幕表示も改良され、必要と思われる場面で柔軟に自動表示を行う。視聴中の番組がデバイスの設定言語と異なる場合や音声をミュートにした時などに字幕が自動的に表示される。
このほか、主にプロジェクターでの利用を想定した21:9出力への対応、スヌーピー仕様などを含む新しいスクリーンセーバーの追加、AirPlayの空間オーディオ対応といった更新内容が含まれる。
文●細田頌翔(マイナビニュース編集部)