写真や動画、アプリなどが増え、気づけばスマホの内蔵ストレージがいっぱいに。そんな悩みを解決するためには、適切なデータ移行が重要です。クラウドストレージサービスを使うのもいいですが、サブスク方式のものがほとんど。ランニングコストが気になります。
そこで本記事では、外付けSSDを用いてスマホのデータを移行する方法を解説! 外部ストレージ選びのポイントも詳しくご紹介します。
クラウドストレージもいいけれど…。“買い切り”の外部ストレージは安心して使いやすい!
スマホの内蔵ストレージ不足を解消するには、クラウドストレージサービスが一般的。AppleのiCloud+やDropboxなど、サービスは多岐にわたります。しかし、容量が増えるほどサブスク費用も上がるのが難点です。
そこでオススメなのが、外部ストレージの活用。初期投資は必要ですが、ランニングコストが不要なのは大きなメリットになるでしょう。
それでは、iPhone内の写真データを外付けSSDに移行する手順を解説していきます。

スマホから外部ストレージへ。データ移行の手順







ストレージを圧迫するのは「写真」アプリだけじゃない。「設定」からほかのアプリも見直そう!
写真アプリ以外にも、大容量のデータを保持しているアプリはたくさんあります。まずは「設定」アプリの[一般]→[iPhoneストレージ]を開きましょう。どのアプリがどれだけストレージを使用しているか確認できます。大容量を占めるアプリからデータを移行していけば、効率的に内蔵ストレージを開放できるはずです。


なお、アプリによっては「ファイル」を経由せずに直接外部ストレージに書き出せるものもあります。ただし、データを書き出したあとに元のファイルを削除するのはお忘れなく。
ProRes撮影も外部ストレージがあれば思いのまま! ただし、フォーマット形式とスペックには注意
ちなみに、一部のiPhoneでは、撮影した動画を外部ストレージに直接保存することができます。この機能が利用できるのは、iPhone 15 Pro/15 Pro Max、iPhone 16 Pro/16 Pro Maxでファイル形式をProRes形式に設定した場合のみです。
ProResは、画質を保ちつつ、編集ソフトでの処理負荷を軽減する特長を持ちます。データ容量は大きいですが、クリエイターにとって有用なファイル形式です。


ただし、外部ストレージにProRes動画を保存するには、いくつか注意点があります。まず、外部ストレージがexFAT形式でフォーマットされていること。また、書き込み速度が4K60 ProResで220MB/秒以上、4K120 ProResで440MB/秒以上必要です。これらの条件を満たさないと、「録画書き込みスピード不足」のエラーメッセージが表示されることがあります。
スマホ用の外部ストレージ、選び方のポイントは? 転送速度、サイズ、そして耐久性
外部ストレージを選ぶ際には、データ転送速度に注目しましょう。特にスマホのデータ移行のように大量のデータを扱う場合、作業効率が大きく変わります。1つの基準は、「USB 10Gbps(USB 3.2 Gen 2)」以上に対応しているかどうかです。

サイズや重量も重要なポイントです。ポケットに収まるコンパクトな製品であれば、出先でも扱いやすく、持ち運びにも便利。また、軽量なストレージはiPhoneに接続したままでも取り回しやすく、ProRes動画の撮影時にも安心して使用できます。
さらに、耐久性も選定時の重要な要素です。外出先での使用が多い場合、衝撃に強い製品を選びたいところ。また、耐水・耐塵性能を備えたストレージであれば、雨天や砂埃が多い環境でも安心して使用できます。
「Crucial X9 Pro」を選べば間違いなし! “求めるもの”全部入りのおすすめポータブルSSD
こうした条件を満たす製品としておすすめなのが、ポータブルSSDの「Crucial X9 Pro」です。USB-C接続のコンパクトな外部ストレージで、USB 10Gbps(USB 3.2 Gen 2)に対応しています。
国内ブランドのポータブルSSDはNTFS形式でフォーマットされた製品が多い中、Crucial X9 Proは、より汎用性の高いexFAT形式なのもポイント。iOS 18では、iPhoneで外付けストレージを再フォーマットする機能が提供されていますが、箱から取り出してすぐに使い始められるのはやはり楽です。

Crucial X9 Pro

- 【発売】
- マイクロンジャパン
- 【価格】
- 1万6480円(1TB)/2万6780円(2TB)/4万8980円(4TB)
サイズ:5(H)×6.5(W)×1(D)cm
重量:38g
ストレージ容量:1TB/2TB/4TB
インターフェイス:USB 3.2 Gen 2 (10Gb/s)
読み込み・書き込み速度:最大1050MB/秒
耐久性:2mの対落下性能、IP55の耐水性・防塵性
対応デバイス:iPhone 15以降、Android、Mac、iPad Pro、Windows、Chromebook、Linux、PS4、PS5、Xbox
フォーマット:exFAT
保証期間:5年間
①理論値とほぼ同等の高速性能。ProRes撮影にもしっかり対応
理論値では最大1050MB/秒の高速転送を謳っています。筆者の検証では、Macで書き込み・読み込みともに900MB/秒を超える高速性を見せ、理論値に近い性能を確認できました。またiPhone 16 Proでの使用時にも、書き込みの実測値で540MB/秒を記録したため、大容量データの移動もストレスなく実行できそうです。


さらに、Crucial X9 ProはProRes動画の直接記録にも対応しています。実際に試したところ、4K・120fpsという大容量の動画も問題なく記録できました。映像制作の用途でも安心して利用できそうです。
②長辺わずか6.5cm! しかもたったの38g。超コンパクトなサイズ感
サイズは5(H)×6.5(W)×1(D)cmで、マッチ箱程度の大きさ。ポケットにも簡単に収まります。さらに重量はわずか38g。Apple製品でたとえると、現行のAirPods 4(スタンダードモデル)の充電ケースよりも軽い設計です。


③衝撃、耐水、対塵もバッチリ! ストラップホールでモバイル性もグッド
耐久性にも優れ、2メートルの落下耐性や、IP55の耐水・耐塵性能を備えています。また、携帯性を高めるストラップホールも便利。そのほか、机の上などで滑りにくい樹脂素材を採用した裏面など、細部まで工夫が施されています。

Crucial X9 Proは、性能、サイズ、耐久性を兼ね備えたバランスの良い外部ストレージです。スマホと外部ストレージを組み合わせて使いたい人に、自信を持っておすすめできます。

Crucialってどんなブランド? 実は“老舗”のSSDブランドです
Crucialは、1996年に設立されたブランドです。米国の半導体メーカー・Micron Technology社によって起ち上げられました。
かつてMacユーザがメモリを自身で交換していた時代、多くの人がCrucialのメモリを愛用していました。ポータブルSSDのブランドとしてはなじみの薄い方もいるかもしれませんが、古くからのMacユーザを支えてきた名門的な存在であり、高い信頼性を誇ります。
最近では、「オンラインで格安のSSDを購入したところ、記載されていたスペックと大きく乖離があった」などというトラブルがあるようです。一方、Crucialの製品であれば安心して購入できます。


スマホのストレージ不足に悩むなら、データ移行を試してみましょう。そして、クラウドストレージサービスの月額料金が気になるなら、“買い切り”で使える外部ストレージがおすすめです。特に、Crucial X9 Proは最適な選択肢といえます。

※本記事はマイクロンジャパン株式会社とのタイアップです。
写真●黒田彰
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著者プロフィール

小平淳一
Apple製品を愛するフリーランスの編集者&ジャーナリスト。主な仕事に「Mac Fan」「Web Desinging」「集英社オンライン」「PC Watch」の執筆と編集、企業販促物のコピーライティングなど。ときどき絵描きも。Webの制作・運用も担う。