※本記事は『Mac Fan』2023年12月号に掲載されたものです。
句読点を使わない若者が増えている⁉︎ MacとiPhoneのデバイスギャップが原因の1つかも
最近は、文章の末尾に句点「。」を使わない若者が増えているようです。また、英語圏でもZ世代(現在10代後半から20代前半)でチャットにピリオドを使わない風潮があると言われます。その理由は、句点やピリオドをつけると、「怒っているように受け取る/受け取られる」からだそうです。
40半ばを超えた筆者にはいまいちピンと来ないのですが、以前に似たような指摘を受けたことがあります。会話の余韻や省略を表す3点リーダ「…」を使うのは「おっさん臭い」と。iPhoneのかな入力では「。」をフリック入力して変換候補から[…]を選ぶことから、回りくどく作為的な印象を受けるようです。ただし、「Macで入力する場合は[オプション]キー+[;(セミコロン)]キーですぐに入力できる」と説明したら逆に驚かれました。もしかしたら、こうした「記号」の入力にはジェネレーションギャップだけでなく、iPhoneとMacのデバイスギャップがあるのかもしれません。
[z]+[l]キーで[→]を入力! 覚えておきたいショートカット
[…]のようにキーボードショートカットを使うと素早く入力できる記号はほかにもたくさんあります。たとえば、MacやiPadのJIS配列キーボードで右方向の矢印記号[→]を入力する際はどのようにしていますか? 「やじるし」や「みぎ」とタイプしてから変換しているかもしれませんが、かな入力モードで[z]キーと[l]キーを続けて押すと素早く入力できます(iPhoneのかな入力では、数字入力モードで[1]キーを右フリックすると変換候補から矢印記号を選べます)。
また、丸括弧やかぎ括弧以外の括弧類のショートカットキーを知らない人もいるかもしれません。強調を示す隅付き括弧(パーレン)は、かな入力モードの[オプション]キー+[8]キー/[9]キーで入力できます。さらに[シフト]キーを組み合わせると、縦組みで用いられる亀甲括弧になります。
記号、隅カッコ、ハイフンなど。ショートカットーキーはまだまだあるぞ!
こうしたショートカットキーによる記号入力はOSやキー配列の違いによって挙動が異なるため、ある程度の慣れが必要です。主なショートカットキーを一覧にしましたので、タイピングを効率化するためにも、よく使う記号から覚えてみましょう。
著者プロフィール
栗原亮
1975年東京都日野市生まれ、日本大学大学院文学研究科修士課程修了(哲学)。 出版社勤務を経て、2002年よりフリーランスの編集者兼ライターとして活動を開始。 主にApple社のMac、iPhone、iPadに関する記事を各メディアで執筆。 本誌『Mac Fan』でも「MacBook裏メニュー」「Macの媚薬」などを連載中。