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Vision Proを無料デモでお試し! Apple Storeで体験できることまとめ

著者: 関口大起

Vision Proを無料デモでお試し! Apple Storeで体験できることまとめ

Vision Pro、欲しいけど買えないなあ…

2024年6月28日、ついに日本でもVision Proが発売された。おそらく多くの人が、興味はあれどその値段ゆえに「自分のためのものではない」と思っているのではなかろうか。

実際のところ、私もその1人だ。数度の体験を経て、その素晴らしさは骨身に染みているのだが、59万9800円からという価格はすぐに手が出るものではない。

Apple Vision Pro

【発売】
Apple
【価格】
59万9800円から

公式サイト

そんな人たちにおすすめしたいのが、Apple Storeでのデモだ。Vision Proの実機を用いた30~40分程度のセッションを、無料で体験できる。

デモの予約は、オンラインのApple Storeから行おう。

Apple丸の内でデモを体験した。
Apple丸の内で同時間帯にデモを体験できるのは、最大8人。デモ専用のソファがあるものの、ここに座れるのは4人までだ。残りの4名は別のデスクで体験する。なお、日本のApple Storeでデモ用のソファが設置されているのは、丸の内、表参道、心斎橋の3店鋪だけだという。

Vision Proのデモで体験できること

デモでは、Vision Proのイロハを一通り味わえる。初期設定からはじまり、基本操作、パノラマ写真、空間写真とビデオ、複数アプリの表示、「環境」機能、そして、Apple TV+のコンテンツ視聴あるいは「Encounter Dinosaurs」という流れだ。

体験に使用するVision Proは、2本のバンドで頭に固定するデュアルループが装着されていた。私はこれまでソロループしか体験してこなかったが、安定感はデュアルループに軍配があがる。一方、手軽さや装着しやすさはソロループのほうが優れている。写真●Apple

Vision Proを初体験する場合、おそらくその操作の自然さにまず驚くだろう。視線での選択、そして人差し指と親指によるタップは極めてスムースだ。

デモはマンツーマンで行われる。画像●Apple

さまざまなメディアで取り上げられているが、パノラマ写真や「環境」は、本当にその場にいるような感覚を味わえる。繰り返すが、“本当に”だ。これが嘘でないことを知ってもらいたいがゆえに、デモへの参加を勧める本記事を書いていると言ってもいい。

空間ビデオの“威力”も想像以上だ。私が視聴したのは、見ず知らずの家族が、誕生日をお祝いするビデオだった。そして、これまた大袈裟ではなく涙腺が震えるのを感じた。まさに、「存在しない記憶…!」である(視聴したのはこのリリースの最後にある動画と同じもの)。

これが実際に自分の家族の映像だったら…と思うと正直恐ろしい。

ビデオで撮影したその時にタイムスリップする感覚だ。画像●Apple

おすすめは「Apple TV+」の視聴

「環境」の体験を終えると、最後に「Apple TV+」アプリか「Encounter Dinosaurs」のどちらかの視聴を案内される。

私は、すでにYouTuber・みずおじさんのVision Proをお借りして「Encounter Dinosaurs」は体験済みだったので、「Apple TV+」を選択。これが大正解だった。

まず、Apple TV+オリジナルドラマの予告映像を観る。平日の昼ごろ、人も多く騒がしいApple Store内だが、目の前に広がる大画面のインパクトやVision Proのスピーカ性能がすばらしく、コンテンツにグッと引き込まれた。

Vision Proのスピーカは、両耳の上あたりにくる部分に搭載されている。Vision Pro単体で空間オーディオを楽しむことが可能だ。写真●黒田彰

「イマーシブコンテンツ」の果てしない可能性

今回のデモで一際衝撃だったのは、そのあとに体験した「イマーシブコンテンツ」だ。視聴を開始すると、大自然の中、山にロープを張って綱渡りをしている女性が目の前に現れる。

下を向くと、そこはもう崖。下に向かって吸い込まれる気がするほどの臨場感だ。

イマーシブコンテンツの臨場感は、その内容によっては恐怖映像に近い。画像●Apple

以降も、パルクールをする映像(これまたヒヤリとする)、体温を感じるほどの距離で水浴びを楽しむゾウ、こちらに迫ってくるサイ、野原でサッカーをしている少年…とさまざまなシュチュエーションのコンテンツが再生される。

中でも心を掴まれたのは、NBAやMLSの映像だ。詳しくは別記事に書くが、どんなにお金を払っても見られない場所で、超一流プレイヤーの躍動を目の当たりにできる。

「Encounter Dinosaurs」とは?

念のため、今回は体験しなかった「Encounter Dinosaurs」についても紹介しておきたい。

タイトルのとおりではあるのだが、Vision Proをとおして恐竜と触れ合うコンテンツだ。こちらの行動によって恐竜の行動が変化する、インタラクティブな内容となっている。

コンテンツの冒頭、ヒラヒラと飛んでくる蝶。手を伸ばすと指先に止まるなど、まさに現実とコンテンツが溶け込む体験ができる。

吐息を感じる距離まで恐竜が近づいてくるシーンも。画像●Apple

繰り返すが、これらのデモは無料だ。体験後、ありがちなセールスなどもない。そのため、少しでも興味があるのなら今すぐにでも予約をするべきだ。

Vision Proの感動は、実際に使った人にしかわからない。

私もたくさんのレビューを読んで、観てきたが、いかなる名文でも、どれだけ言葉巧みに話そうとも、それを伝え切ることはできていないと感じる。一方で、どれだけ期待しても、それを余裕で超えてくるのがVision Proだ。

Appleが描く未来のコンピュータの世界は現実となった。それを体験しに、Apple Storeに足を運んでみてはいかがだろうか。

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著者プロフィール

関口大起

関口大起

『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_

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