プロの個人として生きるためには、自身のメンテナンスが最重要項目となる。そのために毎日のルーティンをつくること。それが、過酷な移動生活におけるメンタルの安定と、肉体の活力をもたらせてくれる鍵となるのだ。
ここで、少し具体的にぼくの一日のタイムスケジュールを紹介しよう。基本的に決まりきった一日はないが、ニュージーランド、旅先、東京、と3つのシチュエーションに分けてみた。
まず、ニュージーランドの湖畔の家にいるとき。夜明け前に起きて白湯を飲み、テラスでヨガをしてから朝食をとる。ポイントは消化にいいものを少しずつ食べること。ぼくは、集中力がもっとも高くなる午前中を、独りで完結する「内的なクリエイティブワーク」にあてるため、消化器官ではなく脳への血流を優先したいからだ。
午後は、オンラインミーティングやメールといった「外部との動的コミュニケーションワーク」や「創造性を要さない事務作業」をしたあとに体を動かす。湖で泳いだりカヤックをしたり、湖畔を歩いたり周りの山でマウンテンバイクを走らせたり。畑仕事やガーデニング、釣りも立派な運動だ。
人間の脳は、太陽が沈むと活動をやめる構造なため、日没後は基本的に仕事をしない。ライトはつけずキャンドルだけにして、体と脳を休ませるようにする。20時にはベッドに入り、読書か映画鑑賞をして、21時には就寝。
次に、海外を旅しているとき。たとえば、ぼくが毎年訪れるヨーロッパの古い街であれば「Airbnb」を活用し、一番好きな街のエリアの真ん中で東向きの部屋を探す。そしてやはり、白湯を飲み、朝陽を浴びながら軽いヨガをする。そして、同じく午前中をクリエイティブワークにあてる。朝の心地いい太陽が差し込む部屋か、近くで自身の「クリエイティブスイッチ」が入るセンスのいいオーガニックカフェを見つけておき、そこで仕事をする。
午後は街に出る。だいたい10〜20キロは歩き、あるいはどんどん増えているシェア自転車で20〜30キロほど走る。そして同様に、早い夕食を摂り、日没後はのんびりして眠りにつく。
最後に、日本にいるとき。東京では「人と会う時間」が多くなる。午前中は、やはり静的なクリエイティブワークに集中したいため、予定を入れないように心がける。ランチから夕方にかけては人と会う仕事がメインとなる。
睡眠の質を下げたくないので、夜は予定を入れないようにするが、東京滞在の後半の夜はどうしても、人との会食が入ってしまうのが実情だ。
このように、モバイルボヘミアンとして世界を自由に移動しながら、高い生産性をキープするためには、心身の健康の維持は必須。そのために、睡眠、運動、食事といった「ライフスタイルインフラ」を整えることに、徹底的に気を使っているのである。

※この記事は『Mac Fan 2020年7月号』に掲載されたものです。
著者プロフィール
四角大輔
作家/森の生活者/環境保護アンバサダー。ニュージーランド湖畔の森でサステナブルな自給自足ライフを営み、場所・時間・お金に縛られず、組織や制度に依存しない生き方を構築。レコード会社プロデューサー時代に、10回のミリオンヒットを記録。Greenpeace JapanとFairtrade Japanの日本人初アンバサダー、環境省アンバサダーを務める。会員制コミュニティ〈LifestyleDesign.Camp〉主宰。ポッドキャスト〈noiseless world〉ナビゲーター。『超ミニマル・ライフ』『超ミニマル主義』『人生やらなくていいリスト』『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』『バックパッキング登山大全』など著書多数。




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