前回に引き続き、モバイルボヘミアンの基礎として、おすすめのアプリやサービスを紹介したいと思う。
●「Sun Seeker」と「Magic Hour」(太陽の動き):朝陽好きのぼくは、旅先ではいつも東向きの部屋を借りる。「Sun Seeker」は、指定場所の夜明けと日没時間を通知してくれ、その角度も3D図で表示。「Magic Hour」は、光がもっともいい時間帯を分単位で教えてくれる。カメラマニアのぼくには必須アイテム。
●「セカイVPN」(VPN):セキュリティが不安な無料Wi−Fiを使う際に、安全なネットワークを確保でき、エリア制限のある「Amazonプライムビデオ」や「Netflix」をどこにいても日本語で視聴可能にしてくれる。
●「Textwell」(ライティング):動作が軽く、リアルタイムで文字数のカウントをしてくれる超優秀なアプリ。iOS、iPadOS、macOS間で即同期されるため、シームレスに執筆や編集ができ、WordやPagesなどのフォーマットへのコンバート可能だ。
●「Hootsuite」(SNSの管理):これ1つであらゆるSNSを同時に見ることができるうえ、時間を設定してここから予約投稿もできる。長年の相棒だ。
●「Moca(×グーグル・カレンダー)」(スケジュール管理):もっとも頻繁に使う「月表示」と「1日表示」という、両立させにくい2画面を一覧できるインターフェイスが一番の売り。月ごとの画面切り替えがなく、上下にスクロールし続けられるので、月にまたがる予定を見やすいうえにワンタップで1日の詳細予定を見ることができる。グーグル・カレンダーと完全同期できるので、プロジェクトメンバーへの共有ができるなどモバイルボヘミアンにとって最適なアプリ。
●「LINE」と「Slack」、「Spark」(コミュニケーション):コミュニケーションは基本的にこの3つに絞るようにしている。「LINE」は親しい仲間、「Slack」は特定のプロジェクトメンバー、「Spark」は現時点で最強メールツールでGmailと連携して活用。初対面の人やメールを好む人用だ。コミュニケーションツールは多数存在するが、あまり多くを使っていると複雑化して「あのときのやりとりってどのツールだっけ?」と混乱してしまうため、できる限り絞って使うべし。
●「Be Focused」(集中力):「25分間」1タスクのみに集中し、「5分間」休憩するという、ポモドーロテクニックと呼ばれる仕事術を活用するためのアプリ。この30分をワンセットにし、執筆やクリエイティブワークに取り組むと、驚くほど生産性が上がる。
以上、自分のワークスタイルに合うアプリを精査して整えておくことで、仕事と暮らし両方の効率化が可能となる。
そうやって捻出した時間を、自分独自のコンテンツ創りと、それを発信する作業に費やすのだ。これを愚直に繰り返すことで、旅するように生きられるようになるのである。

※この記事は『Mac Fan 2020年6月号』に掲載されたものです。
著者プロフィール
四角大輔
作家/森の生活者/環境保護アンバサダー。ニュージーランド湖畔の森でサステナブルな自給自足ライフを営み、場所・時間・お金に縛られず、組織や制度に依存しない生き方を構築。レコード会社プロデューサー時代に、10回のミリオンヒットを記録。Greenpeace JapanとFairtrade Japanの日本人初アンバサダー、環境省アンバサダーを務める。会員制コミュニティ〈LifestyleDesign.Camp〉主宰。ポッドキャスト〈noiseless world〉ナビゲーター。『超ミニマル・ライフ』『超ミニマル主義』『人生やらなくていいリスト』『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』『バックパッキング登山大全』など著書多数。




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