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テクノロジーを味方につける・前編/四角大輔の「Mobile Bohemian 旅するように暮らし、遊び、働く」 【第53話】

著者: 四角大輔

テクノロジーを味方につける・前編/四角大輔の「Mobile Bohemian 旅するように暮らし、遊び、働く」 【第53話】

場所に縛られずに生きられるかどうかは、テクノロジーの活用法で決まる。

もっとも効率化できるところはズバリ、文字入力。昔はATOKを使わざるを得なかったが、今やアップルの各OSの標準機能で充分に。特に酷かった「ユーザ辞書」の同期はほぼ完璧となり、これをフル活用している。たとえば、「でんわ」と入れると、世界どこからでも国内と同料金で通話できる「050+」の番号が出るなど、頻繁に使う言葉や情報を400近く登録。これによってアウトプット速度は数倍にハネ上がる。

ちょっとしたことだが、旅するように生きるには「楽をするための努力」が不可欠。ここで、ぼくが愛用している基本アプリを紹介しよう。ULギア同様にぼくの公式HP〈4dsk.co〉には常に最新情報を掲載しているので、参考にしてもらえれば幸いだ。まずは、「旅」に関するものからいってみよう。

●「Uber」「FREE NOW」(タクシー) :アプリで場所を指定してタクシーを呼び出せるので、空港などで列に並ぶ必要もないし、初めての街の流しのタクシーに不当な料金を請求されるリスクも回避できる。国内は割高だが、多くの都市では割安だ。年々、対応する都市が世界中で増えているので、現地に着いたらまずはこれらのアプリを開こう。欧州では「FREE NOW」しか使えない都市が多いので注意。

●「Googleマップ」「iPhoneマップ」(地図):前者はご存じ、世界中の大都市の交通機関を網羅し、オフラインでも使えるので、どこに行っても大活躍。だが徒歩やシェア自転車、シェア電動キックスクーターでの移動時に方向が狂いがちなので、その場合は位置情報の精度がより高い後者を使う。こちらだとスリープ画面でも地図を表示してくれるので、いちいちアプリを開かなくてすみ、非常に助かる。

●「Airbnb」(宿泊): 旅に出る前に、行きたい所を「Googleマップ」にどんどん保存しておいて、それらが集まるエリアの真ん中に宿をとるのが、ぼくの旅のスタイル。Airbnbは、世界津々浦々に部屋を提供しており、ついに部屋数は世界4大ホテルチェーンを超えた。これを使えば、オーガニックカフェやビーガンレストランが多いヒップな街の中心に泊まることができる。こういった街はホテルが少ないのでAirbnbの独壇場だ。

●「Google翻訳」「Skype」(通訳):前者は、最近その進化がすさまじい。単語やフレーズ、文章を英語から100カ国語以上の言語に翻訳してくれるのはもちろんのこと、直近のアップデートに伴い「不自然な翻訳」を感じさせなくなった。アプリのカメラで外国語の看板にかざすと画面上で即、翻訳される機能は衝撃的だ。さらに「Skype」がついに同時通訳に近い機能を搭載。「英語→日本語」会話変換はかなり使えるので、おすすめしたい。(次号へ)

徒歩でしか移動できない街ではiPhoneデフォルトの地図アプリが大活躍だ。イタリア国境近くの南仏マントンにて。#shotoniphone

※この記事は『Mac Fan 2020年5月号』に掲載されたものです。

著者プロフィール

四角大輔

四角大輔

作家/森の生活者/環境保護アンバサダー。ニュージーランド湖畔の森でサステナブルな自給自足ライフを営み、場所・時間・お金に縛られず、組織や制度に依存しない生き方を構築。レコード会社プロデューサー時代に、10回のミリオンヒットを記録。Greenpeace JapanとFairtrade Japanの日本人初アンバサダー、環境省アンバサダーを務める。会員制コミュニティ〈LifestyleDesign.Camp〉主宰。ポッドキャスト〈‪noiseless‬ world〉ナビゲーター。『超ミニマル・ライフ』『超ミニマル主義』『人生やらなくていいリスト』『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』『バックパッキング登山大全』など著書多数。

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