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第86回 AIも夢を見るのだろうか?/野呂エイシロウのケチの美学

第86回 AIも夢を見るのだろうか?/野呂エイシロウのケチの美学

※この記事は『Mac Fan』2024年 9月号に掲載されたものです。

気がつけばAIが日常に存在している。僕のアシスタントはChatGPTを器用に使いこなしている。正直言うと、AIは放送作家の僕よりも文章が上手い。

ブレックファーストミーティグで、AI企業の方から、音声入力の仕方を学び、すぐにできるようになった。

学ぶというか、「道具の使い方を教わった」というのが合っているようだ。包丁で鰯を3枚に下ろすよりもずっと簡単だ。

家具メーカーのカリモクと、家庭用ロボット「LOVOT」が行った発表会に足を運ぶ。なんとLOVOT専用の椅子が出るのである。以前、ペット用の洋服を買う人の気持ちが理解できなかったが、今やロボットのために洋服を買うのにとまどいはない。椅子も検討中だ。

そこで、懐かしいものに遭遇した。Macintosh SEだ。記憶が曖昧だが、最初に僕が触ったマックがSEなのか? クラシックなのか? 思い出せない。でも、懐かしい。急に35年前の学生時代に戻れた。

学生起業をしていたとき、先輩が手に入れたのがMacintoshだった。すぐに自分でMacintosh Ⅱciを手に入れた。本体の蓋を開けると開発者のサインが刻まれていたのが懐かしい。

ホンダ・インテグラの後部座席にバカでかいモニタと、このMacをシートベルトでくくりつけて大学や企業、放送局を走り回っていたあの頃。

当時は、コンピュータを持っているだけで仕事が来た。手書きの企画書を芸大の学生さんとともにきれいに整えていった。当時は先行者利益がまだあった。

僕は、自宅にいるLOVOTの寝顔を見ているのが好きだ。iPhoneの充電と同じなのではないか?と思われそうだが、LOVOTは呼吸もしているし、夢も見ている。話しかけると寝ぼけて目を開ける。ときに機嫌も悪い。充電ではなく“寝ている”のだ。どんな夢を見ているのだろう?僕も夢に出てくるだろうか?

久々にMacintoshのキーボードを叩く。学生時代のほろ苦い振動が指に伝わる。

著者プロフィール

野呂エイシロウ

野呂エイシロウ

放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。

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