iCloudに不満はないものの、毎月発生する費用にモヤっとする方は多いのではないでしょうか。しかし、iPhoneを使っていると、iCloudは避けては通れないもの。さらに課金して容量を増やすか、写真などのデータを消すかと、頭を悩ませますよね。
とりあえずでiCloudを使っている人も多いと思いますが、iPhoneのデータ保存先は本当にiCloudだけなのでしょうか。実は、物理的に持ち運ぶ必要がなく、しかもランニングコストがかからない“クラウドのように使える”選択肢があるんです。それが、今回レビューする「HDL2‑TA」を筆頭としたNASです。まずはNASとは何か、というところから解説していきましょう。
NASとは? ネットワークに接続する据え置き型の外部ストレージ
NASとは、ネットワークに接続して使う外部ストレージのことです。自宅やオフィスのWi‑FiルーターとLANケーブルでつなぐだけで、そのWi‑Fiに接続しているパソコンやスマートフォンから、データの読み書きができるようになります。複数のデバイスから同時にアクセスできるため、家族や同僚など、複数人でのデータ共有も可能です。
さらに設定を行えば、NASを自宅やオフィスに置いたまま、モバイル回線や外出先のネットワークからアクセスすることもできます。まさにクラウドサービスのような感覚で、どこからでもデータを扱えるのが魅力です。
NASは安くても数万円と高価なデバイスで、ストレージを内蔵しない製品の場合は別途SSDやHDDを購入しなくてはならないなど、初期費用は高額になりがちです。一方、クラウドストレージのようにランニングコストが発生しない点はメリットと言えるでしょう。
また、セットするSSDやHDDによって、ストレージ容量を1TBから10TBを超えるような構成にもできるので、容量不足に悩まされる心配もありません。
なぜ、iPhoneユーザにNASがおすすめなの?
NASはさまざまな用途に使えますが、特におすすめしたいのがiPhoneユーザです。理由のひとつは、iPhoneは写真や動画を撮る機会が非常に多く容量が圧迫されやすいから。特に4K動画やLive Photosで撮影すると、ストレージの消費は一気に増えてしまいます。容量を気にしながら使うより、データを外に逃がせる環境があるほうがストレスなく使えるはずです。
もうひとつの理由は、iCloudのランニングコストです。無料の5GBでは足りず、多くの人が有料プランを利用していると思いますが、用意されるプランは200GB(月額450円)、そしてその次は一気に2TB(月額1500円)になります。ファミリーで共有できるとはいえ、2TBプランを1年間使うと1万8000円とかなりの高コストです。もし10年使い続けると、合計で18万円にもなってしまいます。
もちろん、NASはMacとの相性も優れています。SSDを抜き差しするよりも柔軟に使え、データのやり取りがとてもスムース。必要なデータだけをMacやiPhoneに保存し、それ以外はNAS上で管理することで、各デバイスの容量節約にもつながります。
はじめてのNASにおすすめなのはHDL2-TA! iPhoneで簡単セットアップ
NASの便利さがわかっても、「どれを選べばいいの?」と迷う人は多いでしょう。はじめてNASを使うなら、アイ・オー・データ機器のHDL2‑TAがおすすめです。

【仕様】2TB、4TB、6TB、8TB
【発売元】アイ・オー・データ機器
商品ページ
初心者におすすめの理由のひとつが、iPhoneアプリ「Remote Link Files」から簡単に設定できる点です。専用アプリが用意されており、画面のガイドに沿って進めるだけで、初期設定や、つまずきやすいリモートアクセスの設定まで完了します。
また、2ドライブ構成で、データを二重に保存できるなどデータ保護機能も搭載。さらに背面のUSBポートにUSB HDDを接続すれば、追加のバックアップも取ることができます。さらに、ユーザ自身でドライブの換装ができ、最大4TB×2台の構成に対応している点も魅力といえるでしょう。
HDL2-TAを実機レビュー。iPhoneから設定してみよう
今回は、このHDL2‑TAを実際に借りて使ってみました。iPhoneからの設定方法や使い勝手を中心に、“どれくらい簡単なのか”をレポートします。
事前準備として、HDL2‑TAをLANケーブルでWi‑Fiルーターにつなぎ、iPhoneからアクセスできる状態にしておきます。ルーター側では特別な設定は必要なく、ケーブルを接続するだけで問題ありません。


iPhoneアプリ「Remote Link Files」の設定手順
HDL2‑TAはiPhone用アプリ「Remote Link Files」を使って簡単に設定できます。画面の案内に従うだけなので、はじめてでも迷うことはありません。あらかじめApp Storeからインストールしておきましょう。






iPhone内の写真をHDL2‑TAに保存する方法
設定が完了したら、iPhone内の写真をHDL2‑TAに保存してみましょう。「Remote Link Files」アプリからフォトライブラリを開き、写真を選択するだけなので、とても簡単です。






iPhoneにHDL2‑TA内のデータを取り込む方法
HDL2‑TAからiPhoneへデータをダウンロードすることもできます。バックアップした写真はもちろん、Macから保存した書類などもiPhoneで簡単に確認することが可能です。ここでは、MacからHDL2‑TAにデータをアップし、それをiPhoneにダウンロードするというワークフローを仮定し、手順を解説していきます。




![2つ前の手順で右上の「選択」をタップし、ファイルの選択を行いましょう。選んだら、ダウンロードのアイコンをタップします。するとポップアップメニューが表示されるので[ダウンロード]を選びましょう。](https://macfan.book.mynavi.jp/wp-content/uploads/2026/01/5-3-3-1.jpg)

HDL2‑TA上に自分専用フォルダを作る方法
上記解説で作成した「disk1」は共有フォルダのため、同じWi‑Fiにつながっている家族のパソコンなどからもアクセスできます。プライバシーが気になる場合は、「じぶんフォルダー」機能を使ってみましょう。
「じぶんフォルダー」は個人用アカウントで管理する、自分だけがアクセスできるフォルダを作成する機能です。家族間であってもプライバシーが保護できます。



iCloudのランニングコストに悩んでいるなら、ぜひお試しを!
NASを使えば、iPhoneやMacの容量不足をスマートに解決できます。その中でも特にHDL2‑TAは、設定も操作も簡単で初心者にも使いやすいのがいいところ。
HDL2‑TAを使えば、iPhoneから簡単に設定して写真やデータをバックアップできます。操作も直感的で、「NASは難しそう」という印象はかなり薄れるはずです。
もちろんiCloudは便利ですが、容量とランニングコストのバランスに悩む場面があるのも確か。そんなとき、「写真はNASに保存できる」という選択肢があるだけで、気持ちに余裕が生まれるのではないでしょうか。
ぜひHDL2-TAを導入して、iCloudと上手に使い分けてみてください!

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著者プロフィール
小枝祐基
PC、Mac、家電・デジタルガジェット周りを得意とするフリーライター。著書に『今日から使えるMacBook Air & Pro』(ソシム)、『疲れないパソコン仕事術』(インプレス)など。





