「周囲の雑音が気になってビデオ会議に集中できない」。リモートワークでよくある悩みのひとつではないでしょうか。
ノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドセットは、この問題をスマートに解決してくれます。なかでもDellの「WH5024」は、マイクとヘッドフォンの両方にノイズキャンセリング機能を備え、ビデオ会議を強力にサポートしてくれます。
ビデオ会議の“騒音ストレス”あるある
最近はビデオ会議がすっかり広まり、どこからでも会議や打ち合わせに参加できるようになりました。働き方の自由度が高まったのはいいことですが、その一方で、「ビデオ会議中の騒音」が新たな悩みの種になっています。
たとえばオフィス内で、会議室が確保できていればいいのですが、最近は「空いていない」ことも増えてきているのではないでしょうか? そうすると、オープンスペースや自席からのビデオ会議となり、周囲の話し声が入り混じることがあります。
また、在宅勤務でリビングの一角でリモートワークをしている場合、すぐそばで家族が話していたり、子どもが遊んでいたりする中で会議をすることもあり得ます。さらにカフェやコワーキングスペース、ときには屋外など、人が多い場所で会議をしなければならない場面もあるでしょう。
こうした騒がしい環境での会議は、相手に聞き取りづらさを感じさせるだけでなく、「騒音で迷惑をかけているのでは…」と気になってしまい、会議に集中できなくなることもあります。
ヘッドセットの利用は、こうした悩みを解決する手段の1つです。ただ、一口に「ヘッドセット」といっても種類はさまざまで、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も少なくありません。そこでオススメしたいのが、Dellのノイズキャンセリングヘッドセット「WH5024」です。

スピーカもマイクも静かに。2つのノイズキャンセリング搭載
このヘッドセットの最大の特長は、スピーカとマイクの両方にノイズキャンセリング機能を備えている点です。スピーカにはアクティブノイズキャンセリング機能を搭載し、周囲の雑音を打ち消して必要な音だけに集中できます。マイクはAIを活用したビームフォーミング方式で、周囲のノイズを分析して除去しながら、口元の声をしっかりと拾ってくれます。
接続はUSB-Cによる有線式で、USB-Aにも変換可能。バッテリ切れの心配がなく、遅延も発生しません。MacやWindows PCに対応しているほか、メーカーは対応を謳ってませんが、iPadやiPhoneでも問題なく使用できました。
イヤーカップは回転式で収納や持ち運びがしやすく、高品質なレザーレット(合成皮革)のヘッドバンドはサイズ調節も可能。しっかりとしたフィット感が得られます。



ヘッドセットは快適で安心。コスパもいい!
本製品をオススメする理由は大きく3つあります。
1つ目は、イヤフォンやヘッドフォンではなく「ヘッドセット」であることです。マイクのないイヤフォンやヘッドフォンの場合、ビデオ会議ではMacの内蔵マイクから音声を拾うことになり、周囲の雑音もそのまま相手に届いてしまいます。また、マイク付きのイヤフォンやヘッドフォンを使ったとしても、AirPodsのようにマイクが耳元にあるタイプは、口との距離があるため雑音の影響を受けやすくなります。その点、口元にマイクを配置できるヘッドセットなら、自分の声を明瞭に届けられます。
2つ目は「価格のバランス」です。ヘッドセットは数千円から2万円を超えるものまで幅広い価格帯がありますが、低価格帯の製品ではノイズキャンセリングなどの高機能は期待できません。一方、高価な製品は周波数特性が広く、低音から高音まで拾えますが、ビデオ会議用途ではオーバースペックになりがちです。WH5024はビデオ会議に必要十分な性能を備えつつ、「1万2380円」という手の届きやすい価格帯に収まっている点が魅力です(Dellオンラインストアでの価格)。
3つ目は「USB-C接続」であることです。ワイヤレス製品では、会議直前に充電不足に気づいて慌てることがあります。また、「なぜか音声が入らない」というトラブルも起こりがちですが、ワイヤレス接続だと原因が接続そのものなのか、ソフトウェアなのか切り分けが難しくなります。一方、有線接続ならバッテリの心配はなく、安定した接続でトラブルの要因を減らせます。
さらにUSB-Cなら、Macはもちろん現行のiPadやiPhoneにも変換アダプタなしで直結できます。Appleユーザにとって使い勝手の良い接続方式です。USB-CをUSB-Aに変換するコネクタも付属しているので、幅広いデバイスで活用できます。

テレビもカフェも気にならない。実力派ノイズキャンセリング
本製品の実際の使用感をレポートしましょう。まずは、スピーカのノイズキャンセリング性能についてです。
WH5024はアクティブノイズキャンセリングを搭載しており、周囲の騒音をリアルタイムで相殺し、再生音を聞きやすくします。自宅のリビングで試したところ、5メートルほど離れた場所でテレビをつけても、その音が驚くほど小さく感じられました。カフェで使った際も、周囲の話し声や食器の音といった雑多な環境音が大幅に抑えられ、雑音の種類を問わず安定して効果を発揮しているのを実感しました。
この機能はビデオ会議に集中できるのはもちろん、外出先での動画視聴にも役立つでしょう。
ノイズキャンセリングのモードは手元のコントローラで簡単に切り替え可能で、「オン」「オフ」「トランスルーセント(外音取り込み)」の3種類から選べます。トランスルーセントモードにすれば周囲の音がはっきり聞こえるため、呼びかけやアナウンスにも気づきやすくなります。状況に合わせて柔軟に切り替えられる点も、日常的に使ううえでのメリットです。

まるで防音ブース!? AIマイクが雑音をカット
次に、マイクのノイズキャンセリング性能についてもお伝えしましょう。
WH5024はAIを活用したビームフォーミング技術により、口元の声を的確に拾いながら周囲の雑音を抑えます。今回は2種類の検証を行い、製品の実力を検証してみました。



1つ目の検証では、室内でスピーカを使ってカフェの雑踏音を再生しながら、文章(『吾輩は猫である』の冒頭の一節)を読み上げました。本製品とAirPods(第3世代)を比較しています。
カフェの雑踏音の中でのマイクテスト(AirPods)
カフェの雑踏音の中でのマイクテスト(AirPodsで「声を分離」オン)
カフェの雑踏音の中でのマイクテスト(WH5024)
カフェの雑踏音の中でのマイクテスト(WH5024で「声を分離」オン)
2つ目の検証では、実際に地下鉄のプラットフォームに行き、電車が到着するタイミングで文章(『草枕』の冒頭の一節)を読み上げました。本製品とAirPods Pro 2を比較しています。
地下鉄のホームでのマイクテスト(AirPods Pro 2)
地下鉄のホームでのマイクテスト(AirPods Pro 2で「声を分離」オン)
地下鉄のホームでのマイクテスト(WH5024)
地下鉄のホームでのマイクテスト(WH5024で「声を分離」オン)
これらの検証の結果、AirPods/AirPods Proは使用者の声だけでなく周囲の音も拾ってしまっているのがわかりました。macOS標準の「声を分離」機能を併用すれば環境音は減りますが、声がやや金属的になったり途切れがちになる傾向がありました。
一方、WH5024は「声を分離」を使わなくても環境音が大幅に低減され、多少の雑踏があっても防音ブースで話しているようなクリアさを実感。声の質感も本来の音に近く、自然に聞こえました。地下鉄のプラットフォームのような騒音がひどい場所でも、会議が可能だと感じられるレベルです。
Google MeetやMicrosoft Teamsに搭載されているノイズ抑制機能を使った場合も傾向は同じで、AirPodsは音質変化が目立つのに対し、WH5024は機能をオフにしても十分な静けさを確保できます。声の自然さと雑音低減を両立できる点は、長時間の会議や外出先での通話で大きなアドバンテージとなるでしょう。
時間でも快適。外でも映えるデザインと装着感
装着感や使い勝手についても触れておきましょう。
WH5024のイヤーカップは耳全体を覆うオーバーイヤー型で、形状記憶素材のクッションが柔らかくフィットします。1時間半程度の会議であれば、耳が痛くなるといったストレスは感じません。全体的に安定した装着感があり、会議中に頭を動かしてもズレを気にせず使える点が好印象です。
マイクは上下に動かせ、使わないときはイヤーカップ部分に収納できます。収納すれば通常のヘッドフォンのようなスッキリとした見た目になり、外出時にも気兼ねなく使えます。
また、ヘッドセットは、外観も重要なポイントです。初めてビデオ会議を行う相手からの印象を左右する要素の1つになるためです。安価なヘッドセットはデザインがチープになりがちですが、本製品はシンプルで落ち着いた外観で、ビデオ会議での第一印象を良くしてくれます。
さらに、Mac、iPhone、iPadのいずれも特別なソフトやドライバが不要で、つなぐだけですぐに使える手軽さも魅力です。


静音性・安定性・自然な声。会議を変えるヘッドセット
WH5024は、性能も使い勝手も期待を裏切らないヘッドセットです。アクティブノイズキャンセリングによる高い静音性と、AIビームフォーミングによる雑音低減が、ビデオ会議の質をしっかり引き上げてくれます。さすがに駅のホームのような騒がしい場所で会議をする機会は少ないと思いますが、どんな環境でも雑音を気にせず会議ができることは、大きな安心感につながります。
さらに、有線接続の安定性も、ビデオ会議での不安材料を減らすメリットです。
高品質なノイズキャンセリングヘッドセットは、自分が快適に会議に参加できるだけでなく、相手が聞き取りやすくなることで会議をより円滑に進められ、生産性向上にもつながります。WH5024は、リモートワークやビデオ会議が多い人にとって、心強い相棒になるはずです。
ポータブルディスプレイ「P1425」で、出先でも広い作業空間を実現
「外出時にMacBook Air/Proを使うと、画面が狭く感じてしまう」。そんな不満を抱く人は少なくありません。
普段から自宅やオフィスで大型ディスプレイやデュアルディスプレイを使っていると、MacBook Air/Proとの画面サイズにギャップを感じ、作業効率が下がってしまうことがあります。
そんな悩みを解消してくれるのが、コンパクトで軽量な14インチのポータブルモニタ、Dellの「P1425」です。
本体の最薄部はわずか4.6mm、重量も560グラムと薄型・軽量で、バッグに入れて気軽に持ち運べます。MacBook Air/ProとはUSB-Cケーブル1本で接続でき、Macからの電力供給にも対応。さらにUSB-Cポートを2基備え、本機を電源アダプタに接続すれば、逆にMacBook Air/Proへの給電も可能です。最大65Wのパススルー給電に対応しています。
先述したWH5024と組み合わせれば、周囲の雑音をシャットアウトしながら、広々とした作業空間で効率的に作業可能。まるで自宅やオフィスにいるような快適な環境を、どこでも実現できるでしょう。

本記事はデル・テクノロジーズ株式会社とのタイアップです。
Photo●黒田彰
著者プロフィール
小平淳一
Apple製品を愛するフリーランスの編集者&ジャーナリスト。主な仕事に「Mac Fan」「Web Desinging」「集英社オンライン」「PC Watch」の執筆と編集、企業販促物のコピーライティングなど。ときどき絵描きも。Webの制作・運用も担う。
