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作り手たちのこだわりが爆発したiPhoneケース展 2018

著者: 山田昇

作り手たちのこだわりが爆発したiPhoneケース展 2018

9月22日から24日までの3日間、横浜赤レンガ倉庫で「iPhoneケース展 2018」が開催された。iPhoneケース展は毎年行われているiPhoneアートイベントで、今年も世界中のメーカーやアーティストが参加。ユニークなオリジナル作品が目白押しだった同イベントをレポートする。

iPhoneで個性を表現

皆さんは、普段iPhoneにどんなケースを着けているだろうか。色や形、素材、機能などの要素を考慮して、飽きのこないシンプルな1着を身につける。本誌読者にはそんな人も多いのかもしれない。

「iPhoneケース展」は、今年で8年目を迎える日本最大のiPhoneアートイベントだ。年に1度開催されており、今年は9月22日から3日間に渡って横浜赤レンガ倉庫で行われた。国内外のメーカーによる出展はもちろん、毎回100人を超えるアーティストが「ここでしか買えない世界で1つのオリジナルiPhoneケース」を展示している。

会場に足を踏み入れると、そこにはバラエティ豊かなケースが所狭しと並んでいた。実用性を度外視した芸術的なものもあれば、カメラ機能に特化したもの、こだわりの素材を使ったのものなど色とりどりだ。

今やiPhoneは、ユーザと常に共にある身体の一部のような存在。それを包み込むケースは、個性を演出するのに最適な“キャンバス”であるともいえる。これからは、気分や目的に合わせて複数のケースを使い分けてもいいかもしれない。iPhoneケース展は、そう思わせてくれる刺激的で楽しいイベントだった。

台湾のn.max.nは、イタリアン高級レザーの滑らかな質感と、手で縫い上げられたステッチが特徴のiPhoneケースを展示していた。製品はすべてシリアルナンバー入りで、徹底した品質管理のもと製造を行っているそうだ。

グレイスリンクス・エンタープライズが、iPhone用のレンズシステム「ShitCam 2.0」の展示を行っていた。レンズがケースと一体化しているShitCam 2.0ベースキットに加え、大口径ガラスレンズを採用したプロレンズもラインアップしている。

松葉製作所が、スワロフスキーデコ通販サイト「pls+N」とコラボレーションした木製iPhoneケースを展示していた。高級銘木を使った削り出しの一点物ケースにスワロフスキーデコレーションを施し、さらにプレミア感を増している。

RAKUNIとSakura Slingによる合同ブースでは、RAKUNIのiPhoneケースのストラップリングに付けられる「サクラネックストラップ」が展示されていた。ストール状のネックストラップで、iPhoneを首にぶら下げて持ち歩くことができる。

本つづれ勝山が、京都伝統工芸「友禅染」の技術で制作されたシートとケースのセット「遊心 -YUSHIN-」を展示していた。ケースの背面にシートを入れることでiPhoneの雰囲気を雅に変えることができる。

&designが、装着していることを感じさせない極薄ケース「MYNUS」を展示していた。iPhone Xの筐体にきっちり合わせたデザインのため、iPhone XSでは背面カメラが当たって使用できないが、XS用は年内中に発売予定だそうだ。

台湾のaltoは、ポケットにカード1枚とお札を入れられるiPhoneケースを展示していた。イタリア産の本革を使用することで、デザインと耐久性、保護性を高めているという。

アピロスが、タイルのような光沢感があるスクエア型iPhoneケース「TILE」を展示していた。厚さ0.8mmの強化ガラスを使用し、UV印刷も可能なため、小ロットオーダーでオリジナルモデルも作成できるそうだ。

サンクレストが、猫のようにクルッと回って着地する世界初のケース「CAT FLIP」や、前後と側面を最大限保護する耐衝撃ケース「IJOY」などを展示していた。人気のIJOYはフルクリアモデルの制作も検討しているようだ。