Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

完全ワイヤレス「BOSE SoundSport Free」

著者: 古田誠

完全ワイヤレス「BOSE SoundSport Free」

第一印象は“大きい!”

この「ボーズ・サウンドスポーツ・フリー(BOSE SoundSport Free)」は、正直言って無骨なほど大きい。他社製の完全ワイヤレスイヤフォンと比べると、二回りほど大きいのです。海外の人にはちょうどいいサイズなのかもしれませんが、日本人にはあまりも大きすぎて、少々取り回しが悪いと感じました。

結論から先にいっておくと、ボーズの製品だけに、低音はもちろん中高音も大変伸びやかで、聴こえてくるサウンドそのものは大変気に入っています。そうなると、やはり気になるのは、この大きさと音の良さという2つのバランスをどういう風に解釈すればよいのかという点です。

ワイヤレスヘッドフォンをテストする際、私はいつも居間にiPhoneを置いて再生し、直線で約10メートル離れたソファで接続の安定性をチェックしますが、本製品の場合、最初の検証時では若干途絶えがちに…。もしやと思いソフトウェアをアップデートしたら、無事聴こえるようになりました。その後はイヤフォンをしたまま歩いてみても、特に違和感なく聴こえます。

とにかく楽器の一つ一つがわかる再現性は、音響製品に徹しているメーカーだけのことはあるな、と感心します。ただノイズキャンセリング機能がないので、音だけに集中しようとすると、ついつい音量が高くなりがち。結果、長時間聴いていると少々疲れます。

円錐形のイヤチップはシンプルなデザインですが、内耳にかけるチップとのコンビではめやすく、外れにくく快適。気になるとすれば、白色透明のシリコンが使っていくうちに汚れてしまわないか、でしょうか。

LEDでケースの充電を確認

ケースの横にあるボタンを押すと、蓋を開くことができます。さらに、フル充電だと白色LEDランプが5つ点灯する仕掛けです。

サイズよりもサウンド重視

冒頭にも触れましたが、そのサイズ感もあって、私の場合、操作性は少々悪く感じました。操作ボタンが堅く、耳に装着したままでは押しにくく、結局耳から外して操作しなければなりません。イヤフォン充電接点の金属部分が丸見えな点とともに(これは他社製品にもいえますが)、見栄え良く扱いやすいスマートな改善をお願いしたいところです。

しかしながら、よく考えると、この音の良さは実は内部のドライバの大きさに関係しているので、ボーズにとっては、音を重視したうえでの選択だったのでしょう。確かに、これまで使ったどの完全ワイヤレスイヤフォンより音が良かったので、この大きさには目をつむることにしたいと思います。

イヤフォンの充電も一目でわかる

こちらはケース蓋を開いた中の様子。充電が完了していると、「L」「R」の白色LEDランプが点灯します。

大きめなイヤフォン本体

イヤフォンの内側にあるBluetoothマークそばの白色LEDランプが点灯していれば、iPhoneなどと連係できていることがわかります。イヤフォンは全体に大ぶりですが、慣れたらさほど気にならないのかもしれません。

[SPEC]
[完全ワイヤレスイヤフォン]BOSE SoundSport Free
【発売】ボーズ
【Size】約3.12(H)×2.5(W)×3(D)cm(本体)
【価格】2万9160円
【URL】https://www.bose.co.jp/ja_jp/products/headphones/earphones/soundsport-free-wireless.html

【主なスペック】
【重量】各9g(イヤフォンのみ) 【備考】同梱物:本体、ポータブル充電ケース、StayHear+ Sportチップ(3サイズ)、USBケーブル、バッテリ:充電式リチウムイオンバッテリ、充電時間:2時間、バッテリ持続時間:満充電で最大5時間、防滴仕様:IPX4

私が紹介します!
古田 誠

愛称まこりん。元毎日新聞記者。業界Macな会会員、FMおおつ代表。