電撃で目覚める新感覚
子どもの頃から朝が弱くて、今はiPhoneのアラームのほかに2つの目覚まし時計を使っています。それでも起きられないときがあって、「結局、音だけでは無理なんだよなぁ」と思っていました。そんな私の生活を根本的に解決してくれそうなのが、この「パブロック・プロ(PAVLOK Pro)」です。
本製品は、腕に電撃を走らせるリストバンド型アラーム。製品自体には時計機能はついておらず、時刻などの設定はすべてiPhoneアプリ上で行い、ブルートゥース経由で電撃の指令を飛ばすという割り切ったウェアラブルデバイスです。
使ってみるとその効果はすさまじく、普段経験したことのない衝撃が繰り返され、否が応でも目覚めさせられます。これを無視して眠り続けられる人は、きっとこの世にほとんどいないでしょう。
…しかし、「目が醒めること」と「起きること」は、必ずしもイコールではありません。起きない人間というのは、一度目が覚めても、アラームを消してまた惰眠を貪ろうとしてしまうもので、かくいう私もまたその一人。本製品にはそんな心の弱い人間を無理矢理にでも起こすために、「ピョンピョン飛び跳ねながら頭の上で手を叩かないとアラームを止められない」という画期的な機能が備わっています。この機能のおかげで、私もやっと人並みに起きることができるようになりました。
悪癖の矯正にも使える
このアラーム機能は、「音を出さずに起こしてくれる」という点も大きなポイントだと思います。寝起きの悪い人だけでなく、同居している家族がまだ寝ている時間でも静か起きたいという人や、サウナの仮眠室で他人に迷惑をかけずにアラームをセットしたいという人にもうってつけです。
また、この製品の使い道はアラームだけではありません。爪を噛む、髪をいじる、タバコを吸うなどなど、自分がやめたいと思っている癖を直すのにも使えるのです。その方法は、自分がその癖をついやってしまったときに本体を押すことで電流を走らせたり、あるいは、装着した腕が顔に近づいたのを判断して自動で電流を走らせたりすることができます。
3万2800円とけっこうなお値段の製品ですが、何らかの生活習慣を本気で変えたいと思っている人にとっては、十分検討に値する選択だと思います。
アラームの設定はiPhoneアプリで
アラームの設定はアプリで行います。電撃の強度設定のほか、バイブレーションやビープ音を鳴らす設定も可能です。また、眠りの深さを記録できる「Sleep Tracking」機能も搭載されています。
[SPEC]
[電撃リストバンド]PAVLOK Pro 2nd Gen Shock Clock
【発売】CTWave.jp
【価格】オープンプライス
【実売価格】3万2800円
【URL】https://www.pavlok-japan-official.com
【主なスペック】
【重量】249g 【備考】インターフェイス:microUSB-B、その他:リストバンドはシリコン製(カラーバリエーション6色)とミラノバンド(カラーはブラックのみ)がラインアップ、充電用ケーブル付属
私が紹介します!
小平 淳一
長野在住のライター・クリエイティブディレクター。朝ごはんより寝ていたい。