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トラックボールでMacの操作を快適に

著者: 古田誠

トラックボールでMacの操作を快適に

大きいボールで操作楽々!

Macのトラックパッドがどんどん進化しており、今では手のひら以上の大きさを持つモデルまで出てきています。最初はその大きさに戸惑っていたのに、今ではすっかり慣れてしまいました。

MacBookのご先祖様といえば、PowerBook100。まだトラックパッドの姿形もなく、代わりにパッド部分中央にボールが埋め込まれていました。ボールを転がしてカーソルを動かすアイデアは斬新で、マウスのボールを大きくしたような装置は、見た目以上に本当に便利でした。マウスも好きな入力機器の1つですが、実は僕、PowerBook100以来のトラックボールの隠れ大ファンなんです。エレコムから最新のトラックボール「デフト・プロ(DEFT PRO)」が出たと聞いたら、試してみたくなるじゃないですか。

でかい、でかい、でかい。赤いボールの大きさは直径4センチほどもあり、しっかり感があります。メーカーも「長寿命部品を採用し、保証期間も3年」を実現するなど耐久性に自信を持っているようです。また、ボールに手あかが付きにくく、メンテナンスが容易です。

使ってみると、カーソルの動きも実にスムース。搭載している光学センサがゲーム専用器と同じ品質のようです。人の手の大きさにしっくりとなじみ、指の位置とボタンの位置をしっかり考えて設計されています。接続方法は、USBによる有線、2.4MHz無線とブルートゥースの3種類から選べます。

存在感バッチリの赤玉ボール

堂々たる大きさのトラックボール、Apple Watchと比べるとその存在感がわかります。ポリステル樹脂に2つの異なる層でコーティングされており、重さも程良く、扱いやすいのが特徴です。

8つのボタンを搭載

たまたまこのレビューを書いているとき、うっかりiPhoneを落とし画面保護ガラスを割ってしまい、運悪くその破片で人差し指をケガしました。人差し指で扱うトラックパッドが急に使いにくくなりましたが、このトラックボールだとスイスイとカーソルを動かせて、指もまったく痛くありません。このスムースな動きを一度味わったら手放せなくなります。

スイッチボタンは8つ用意されていますが、用途の割り当てをしてもしばらくは覚えきれないので、最初のうちはとんでもないボタンを押してしまったり、誤操作してしまいました(笑)。数日使い続けていてようやくコツが掴めると、逆に「トラックパッドってどう使うんだっけ?」と自問する始末。「あっ痛い、指先を怪我していたんだ」と痛みに気が付き、結局トラックボールに戻ってしまう日々が続いています。

環境に合わせて接続方法を切り替え

サイドにある接続切り替えスイッチを右にスライドすると、青色が表示されてBluetooth接続に。左にスライドすると赤色に変わり、同梱のワイヤレスレシーバを使った無線2.4GHz接続に切り替わります。MacとはやはりBluetoothで接続したいところ。

考えられた設計がグッド

人差し指を赤いトラックボールにおいて、右手を載せれば、8つのスイッチのどれかに指が触れる仕組み。デザインともによく考えられた設計です。

[SPEC]
[トラックボール(人差し指操作タイプ)]DEFT PRO(M-DPT1MRBK)
【発売】エレコム
【Size】約57.3(H)×91.4(W)×133.4(D)mm(本体)
【価格】1万9202円
【URL】http://www2.elecom.co.jp/products/M-DPT1MRBK.html

【主なスペック】
【重量】約162g 【備考】インターフェイス:USB(有線/無線2.4GHz接続モードの場合)、読取り方式:光学センサ方式、ボタン数:8個(ホイールボタン含む)、対応OS :macOS High Sierra(10.13)/Windows 7以降、電源(本体):単3形乾電池(マンガン、アルカリ、ニッケル水素など)

私が紹介します!
古田 誠

愛称まこりん。元毎日新聞記者。業界Macな会会員、FMおおつ代表。