iPhoneのカメラレンズを割ってしまった。iPhone 6以降のモデルではバックカメラが本体よりも突き出た形状になっており、ふとした拍子に割れてしまったのだ。だが、Apple正規の修理に出すと、かなりの費用がかかってしまう。もっと格安にDIYで修理ができないかと考え、実験してみた。
3万8800円は高い
ある日、自分のiPhone 7プラスのカメラレンズが割れているのに気づいた。割れているのはバックカメラの表面側のガラスで、写真を撮ると左上に光の乱反射が出てしまっている。何を撮っても影響が出てしまう状況なので、どうにか修理する方法を考えてみた。
まず第一の選択肢として思い浮かんだのは、アップルの修理サービスだ。しかし調べてみると、iPhone 7プラスの場合、画面割れやバッテリ交換以外の修理は一律3万8800円もかかってしまう(税別・アップルケア+に未加入の場合)。この金額は正直痛い。悩んだ結果、「表面のガラスxだけなら自分でDIYできるんじゃないか?」という考えに辿り着き、「物は試し」と実行してみることにした。
購入したのは、本来レンズの保護ガラスとして販売されている強化ガラス。そして接着のためのガラス用ボンドだ。ついでに、再びレンズが割れてしまうのを防ぐために、レンズ保護リングというものも購入。費用はトータルで1500円程度だ。
まずは割れた表面のレンズの除去だが、実はこれが一番の難関だった。キリなどの先が尖ったもので割りながら取り去っていくのだが、これがなかなかきれいに割れてくれない。内部のレンズ本体を傷つけたり悪影響が出る恐れもあるので、力加減がなかなか難しい。「割れるときは一瞬のくせに…」と心で悪態をつきながら1時間くらい格闘し、やっときれいに除去できた。
それさえ終わってしまえば、正直あとはどうということはない。内部のホコリを取り除き、ガラス系ボンドでガラスを接着。さらに上から保護用リングをかぶせれば終了だ。
無事に完了…と思いきや
さて、終わってみればなんてことはない…と思いきや、いざカメラを使ってみると、隅のほうに黒い影が…。どうやら内部のカメラにホコリか小さな傷がついてしまったようだ。
ひととおり作業をした感想としては、「やっぱりおすすめはできない」というのが結論だ。自分でやるのは思っていた以上に手間がかかるし、安全も保証できない。また、非正規の修理業者の中には、レンズやカメラ本体の交換修理に対応するところもあるようだ。かなり格安に修理ができる点はメリットだといえるが、あくまでも自己責任で行おう。もちろん、この記事に倣ってなんらかの損害が発生しても、本誌は一切関知しないということをご了承いただきたい。