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Macの前で動いてアニメ動画を作ろう!

Macの前で動いてアニメ動画を作ろう!

アドビのクリエイティブ・クラウドに含まれる「キャラクタ・アニメータ(Character Animator)」は、カメラに入力された人間の表情や動きと、声の音素を解析して、それらと連動するアニメーション動画をリアルタイムに作ることができるツールです。

従来こうした動画を作るにはかなり大きな手間が必要でしたが、キャラクタ・アニメータでは「パペット」と呼ばれるキャラクタのデータが読み込まれていれば、あとはカメラの前で喋りながら記録するだけで、文字どおり「一発録り」でアニメーションが完成します。米国では人気アニメ「ザ・シンプソンズ」の“生放送”などユニークな試みにも使われており、バージョンを重ねるごとに精度と機能が大きく向上しています。

キャラクタ・アニメータのパペットは複雑な3Dデータ等ではなく、同社のフォトショップやイラストレータ(Illustrator)でレイヤー分けされたパーツで構成されています。それらのソフトが使える人であれば、テンプレートを加工するだけで簡単にオリジナルのキャラクタを作ることも可能なので、たとえば顔出しNGの配信などでも、マスクを着けるなど消極的な方法でなく、自分の分身となるアバターが喋るとても楽しい動画を簡単に作ることが可能です。

必要なアイテム・ソフト

●Adobe Character Animator(Cleative Cloudに含まれる)

●FaceTime HDカメラなど

 

STEP・カメラの前で喋ってキャラを操作

Character Animatorは、MacBookなどのカメラからユーザの表情を検知し、連動してキャラクタの顔を変化させます。喋ると、音声から母音を感知して口の形を変えられるので、単なる「口パク」ではない言葉との一体感が得られます。録画ボタンで声と動きを記録でき、そのまま動画に書き出し可能と基本操作は極めてカンタン。単体で背景画像なども設定可能なほか、高画質な設定で書き出した動画をPremiere Proなどで編集できます。

(1)表情のコントロール

パペットは、眉毛の角度や目の向き、口の形といったユーザの細かな表情変化をリアルタイムに検知して追従します。多少オーバー気味なほうが、明確に切り替わります。

(2)マウスやMIDIで体全体を操作

手足など顔以外の部分は、マウスでドラッグしたり、電子楽器用のMIDIコントローラを使ってコントロールして、ポーズを変えたり、動きを記録することが可能です。

(3)オリジナルキャラも作れる!

付属するテンプレートをPhotoshopで開くと、顔や体の部位ごとにレイヤー分けされているので、対応する要素を置き換えるだけで簡単にカスタマイズが行えます。