傷つけないように注意
すべてのMacには、多かれ少なかれ、必ず外部機器と接続するためのポート(端子)が用意されています。これらの部分はメス(凹)型になっており、埃やゴミなどが入るとなかなか出てきにくい構造になっています。それゆえ、こういった掃除の機会に改めて見直すと、その経年の汚れが溜まっていることに驚かされます。
せっかくの大掃除ですし、普段は気にしない部分でも徹底的にきれいにしたいところです。
しかし、同時に気をつけなければいけないのが、ここは電子機器の接点部分だということ。掃除中に傷つけてしまったり、ゴミを中に押し込んでしまったりすると、かえって故障の原因にもなりかねません。掃除道具や方法、順番にも気をつけながら作業をしていきましょう。
STEP 1 端子を傷つけずに内部から埃を取り除こう
コネクタ類にたまったホコリやゴミ類は、まずキーボードと同様にブラシノズルの掃除機やハンドブロアー、エアダスターなどを使って掃き出しましょう。端子を傷つけずに清掃することができます。
STEP 2 ノート型の端子掃除は横向けに立てるとラク
ノート型Macの端子を掃除するときは、ディスプレイを軽く開いた状態で横向きに立ててみましょう。こうすると端子も近く見やすくなり、本体も安定した状態で固定しながら作業できます。
やりすぎは故障の原因! 先端の尖った道具は避けるべし
持ち歩きの多いノート型Macは、必然的にゴミが入りやすく、ケーブル類の抜き差しをしているうちに奥にゴミが溜まります。そのまま長期間放置していると、筐体側にこびりついてしまい、掃き出すだけでは取れない汚れもあるかもしれません。
しかし、こういった汚れを掻き出そうとして、爪楊枝などの先の尖ったもので掃除しようすると、金属端子部分を曲げてしまう事故が起きてしまうことがあります。コネクタ部分の掃除は、絶対に無理のない範囲にとどめておくようにしましょう。
つまようじなどの先端が尖った道具でポートを掃除すると、端子を傷つけてしまいます。故障の原因になるので避けましょう。
STEP 3 ブロアーやエアダスターは端子から少し離して使おう
ブロアーやエアダスターをコネクタに使うときは、端子口から少し離して吹き付けるのがコツです。こうすると粘性摩擦が発生して周囲の空気も中へ入り込むようになり、より多くのゴミが吹き出しやすくなります。
STEP 4 マグセーフ端子や金属面はエタノールと綿棒で拭こう
ノート型Macのマグセーフ端子や金属面についた汚れは、エタノールを含ませた綿棒で拭き取っていきましょう。ただし、力を入れすぎると端子が破損してしまうので、さほど汚れていない場合には無理に掃除する必要はありません。
STEP 5 iPhoneのライトを使って内部のゴミをチェック!
端子の汚れ具合や奥にたまったホコリをチェックするには、ライトをあてて覗いてみるとわかりやすくなります。身近なものではiPhoneのLED懐中電灯機能で代用できます。
コネクタ部分に水は大敵!
エタノール系の除菌剤がおすすめ
Macのコネクタに使われている金属は、経年劣化に強く、極めて腐食しにくい素材です。しかし、ホコリや汚れに水分が加わるとカビが発生して腐食したり、錆が発生してしまうこともあります。拭き残しからこういったものの発生を防ぐためにも、コネクタの掃除には水は避け、揮発性の高いエタノール系の液体を使うようにしましょう。もし水を使った場合は、最後にしっかりと乾拭きをして、水分が完全にない状態にしておきましょう。