Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

KeNero Thunderbird

著者: 古田誠

KeNero Thunderbird

仕事ができるiPhoneに

iPhoneでの文字入力は、ソフトウェアキーボードが一般的です。これも大変便利でよくできたキーボードですが、物理的なキーがまったくないiPhoneの画面上で、擬似的に文字を打っていくのはやっぱり苦手という人は結構多いと思います。「ブラックベリー(BlackBerry)のようにリアルキーボードが使えないものか」という要望に応えたのが、この「ケネロ・サンダーバード(KéNero Thunderbird)」です。

まずは、QWERTY配列の英語キーボードの裏面にある穴を押し込むと、iPhoneとブルトゥースで接続します。本製品は基本的に付属の専用iPhoneケースに付けて利用しますが、その場合はケース左右の溝にキーボード下部を差し込みます。キーボードは溝を上下にスライドさせることによって移動可能です。

iPhoneに装着したら、ブラックベリーも顔負けの姿に大変身。普通のiPhoneに比べて、仕事をバリバリこなす「デキるiPhone」に変貌します。

普段は左右の親指でキーを叩いていく感じになります。最初は戸惑いますが、慣れてくるとスピーディに入力できるはず。カチカチと小気味良く、キーを実際に打っているという安心感があります。さらに、複数のキーの組み合わせで、iPhoneの音量を増減するというMac的なキーボードショートカットが簡単にできるので、とても便利。暗ければキーボード照明も点灯(ファンクションキーと右最下端キー)でき、浮かび上がるキートップはさながらMacのキーボードのようで、なかなかのもの。

スライドして位置を調整

キーボードそのものを上下に動かすことができます。文字入力の際に画面が見づらい場合などは重宝しますね。

「人差し指打法」が速いけど

ちなみに、どの指でキーを叩くと早く打てるか素朴な疑問が浮かんだので、五十音を順に打ってみました。iPhoneを親指以外の両手で支え、両親指で3回打った平均値が77秒(遅っ!)、iPhoneを机に置いて両手の人差し指だけで3回売った平均値が58秒(それなり?)だったので、僕の場合は人差し指打法がベストでした。しかし、どうも親指でシコシコ打っているほうが使い勝手がよく、親指打法になりそうです。

キーボード裏は接着できるようになっていて、ケースにペタンと付けておくことが可能。物をよくなくす僕でも、これなら落とすことなく安心して使えます。小さいながらよくできた製品、新しいiPhone 7や7プラスにも対応してほしいなあ。

自撮りもキーボードでOK

ケースの背面に付けてキーボードショートカットでカメラのシャッターを切ることも可能。ショートカットを覚えておけば、iPhoneの画面に向かわなくてもガンガン使いこなせます。

親指打法がしっくりくる

これが親指打法の図。iPhoneを持って空中でキーボードを打つ場合がほとんどですが、僕の場合は机にiPhoneを置いてからの左右の人差し指打法のほうが圧倒的に速く打てます。

[SPEC]
【発売】リンクスインターナショナル 【価格】5378円 【サイズ】74(W)×9(H)×48(D)mm(ケース除く) 【URL】https://www.links.co.jp/item/thunderbird/

【その他スペック】
【重量】キーボード:約18g、ケース:約27g 【備考】キー配列:英語QWERTY配列キーボード(37キー)、インターフェース:ブルートゥース4.0

私が紹介します!
古田 誠

毎日新聞記者、和歌山放送を経て相愛大非常勤講師。ライター歴39年目に。