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「読む」~『座らない! 成果を出し続ける人の健康習慣』書評

著者: 徳本昌大

「読む」~『座らない! 成果を出し続ける人の健康習慣』書評

第4回 ビジネスの成果を生み出す鍵は「健康」にあり!

「座り仕事」のもたらす罪悪

毎日最高の状態で働きたいなら、日々の優先順位リストの最上位に「自分の健康」と書き込む必要があります。もちろん簡単ではありません。繁忙期ならなおさらです。しかし自分のためだけでなく他人のためにも、健康を優先しなければならないと肝に銘じておきましょう。(トム・ラス)

ビジネスパーソンの成果は、最終的には健康で決まるといっても過言ではありません。健康になる/健康を維持するためには、本書の原題でもある「EAT(食事)・MOVE(運動)・SLEEP(睡眠)」の3つがポイントになります。この本を読むことで、それらの質の維持の仕方や改善方法を知り、自分の健康を取り戻して、生産性をアップさせましょう。

私たちは、一日の多くの時間をオフィスで過ごしているため、座っている時間が驚くほど長くなりがちです。しかし、人間の体は、実は長時間の座り仕事には順応できません。私たちの祖先は、かつて狩猟・採集のために一日中歩き回っていました。その頃から、人類は歩行することで健康を保ってきたのです。なんと、一日に6時間以上座るという(ある意味日常的な)行為が、病気のリスクになるといいます。私たちは座る時間を減らし、積極的に歩くべきなのです。

最近、私もアップル・ウォッチのおかげで、よく歩くようになりました。左腕のアップル・ウォッチを、絶えずチェックすることで、エスカレータやエレベータを使わなくなりました。ディスプレイに表示される成果によって、歩くことが楽しくなり、ウォーキングを習慣化できたのです。その結果、体が軽くなっただけでなく、脳もアクティブに動くようになりました。歩きながら五感を刺激することで、以前より面白いアイデアも浮かんできます。そうなのです! リズミカルに歩くことで、気持ちも明るくなり、頭も働くようになるのです。体を動かすことで、私たちはリラックスでき、生産性を高められます。

もし、あなたがビジネスで結果を残したいなら、デスクに座り続けるのをやめて、軽いエクササイズを生活の中に取り入れてみましょう。そして、体に良い野菜中心の食事をとったり、快適な眠りのために早寝早起きを徹底しましょう。「EAT・MOVE・SLEEP」について、よい選択をし続けることができれば、あなたの人生は実り豊かなものになっていくはずです。

座らない! 成果を出し続ける人の健康習慣

トム・ラス著

新潮社/1404円

2015年7月刊

徳本昌大

ソーシャルおじさんズ代表、ブロガー、都内広告会社でコンサルタントとして働くビジネスマン。iPhoneとソーシャルメディアが人生を変えた。著書『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(高橋暁子との共著、マイナビ)など多数。【URL】http://tokumoto.jp/