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To Doリストをグループ全員で共有したい(1/2)

著者: 村田有紀

To Doリストをグループ全員で共有したい(1/2)

OS X標準ソフトリマインダーでできること

OS Xには、標準で「リマインダー」が付属します。リマインダーは、ToDoリストの体裁を保っていますが、実際にはその名が示すように、タスクをリマインドすることに重きを置いているため、ToDo以上のタスク管理や複数のメンバーからなるグループでの利用となると、少々力不足に感じるかもしれません。

なお意外と知られていないようですが、「リマインダー」にも、家族や友だちとリストを共有する機能はあります。リストを共有するには、共有するメンバーもアイクラウドアカウントを取得している必要があります。この点は、どのToDoソフトを使う場合でも同様で、共有するグループメンバーは、使用するソフトのアカウントを作成することになります。また、アカウントを作ることで、MacとiPhoneなど複数のデバイス間でリストを同期することも可能になります。

ビジネスシーンを意識したスマートなToDoリスト

では、ToDoリストには、ほかにどんなソフトがあるのでしょうか。Macアップストアを覗くだけでも、シンプルな「やることリスト」から仕事でも使える「タスク管理」系まで、数多くのソフトが見つかります。今回は、さまざまなデバイスで使えるマルチプラットフォーム対応は当たり前、グループでリストを共有できるタスク管理ソフトで、できれば無料で使い始めることができるもの。と、かなり都合のいい条件を付けてMacアップストアを探してみました。

まずは、多くの企業でも採用されているという「トゥドゥイスト(Todoist)」。実際に企業で使用されているのはビジネス版ですが、一般向けの本ソフトでも、機能は十分。もちろん1つのリストを共有して仲間の進捗状況をチェックすることもできます。インターフェイスがきちんと日本語化されている点も人気の秘密でしょう。

もう1つはiOSで人気を集めるToDoアプリのMac版として登場した「エニィ・ドゥ(Any.do)」。タスク管理機能はもちろんのこと、なんといってもシンプルで洗練されたデザインが目を引きます。外出時などに便利なWEB版も用意。ただし、iOS及びアンドロイド版は日本語に対応していますが、Mac版は英語のみとなっています(2015年8月現在)。

候補のソフト

Todoist

【開発】Doist

【価格】無料

【カテゴリ】Mac App Store>仕事効率化

単なるTo Doの域を超えたタスク管理の本格派。仕事で使うなら、多くの企業で採用実績がある「Todoist for Business」が有力候補でしょう。

 

Any.do

【開発】Any.DO

【価格】無料

【カテゴリ】Mac App Store>仕事効率化

グループでのタスク管理機能はもちろんのこと、その美しいデザインにも注目したい。現時点では、日本語版が公開されていないのが惜しい。

 

リマインダー

【開発】アップル

【価格】無料

【URL】http://www.apple.com/jp/?

「リマインダー」は、OS Xに標準で付属するシンプルなTo Doリストソフトで、アイクラウドユーザ同士であればリストの共有も可能です。

使い手を選ばない安定のワンダーリスト

甲乙付けがたいソフトがそろうカテゴリーですが、ここでは「ワンダーリスト(Wunderlist)」をセレクト。初めて使う人でも直感的に操作できるわかりやすいインターフェイスとビジネスシーンにも十分対応する機能を備え、多くのユーザに支持されているソフトです。もともと、ほかのユーザとのリストの共有をソフトの特徴としていることも、今回のテーマにマッチしています。

共有リストでは、メンバー間でやりとりできるコメント欄やファイル添付、特定のメンバーへのタスクの割り当てなど、作業の円滑な進行と目標の達成を支援する機能が威力を発揮します。無料版では制限がある機能もありますが、本格的に利用するなら有料のプロ版、大きなグループや会社内での運用にはビジネス版といった選択肢も用意されています。

今月のソフト

【Pick Up!】Wunderlist

【開発】6 Wunderkinder

【価格】無料

【カテゴリ】Mac App Store>仕事効率化

早い段階からタスクの共有を特徴としたTo Do+タスク管理ツールとして注目されてきたワンダーリスト。使いやすさで定評があります。

Wunderlistのメイン画面

マルチプラットフォームでアップル・ウォッチにも対応

現在主流のToDo系のサービスのほとんどは、パソコンでもスマホでも同期して使える、マルチプラットフォーム仕様となっています。今回候補に挙げた3本のサードパーティ製のソフトは、アップル・ウォッチからでもタスクのチェックが可能です。さらに自分のアカウントがあれば、WEBブラウザからでもアクセスできるので、デバイスを携行していない外出先でも、パソコンを使用できる環境があればどこからでもチェックできます。

重要な案件は、iPhoneやWEBブラウザを使って、いつでもどこからでもアクセスできます(図はワンダーリスト)。どのデバイスでも同じ内容に同期するためには、設定したアカウントでサインインするのを忘れずに。

【ダウンロード】

記事内で候補に挙げた3つのサードパーティのソフトは、いずれも無料ですが、App内課金による有料版も用意されています。それぞれ登録できるタスクの数が増えたり、メモなどの機能が使えるようになります。無料版で物足りないと感じたら、検討してみましょう。

【カレンダーフィード】

ワンダーリストでは、期日を設定したタスクを「カレンダー」ソフトに送信することができます。[環境設定]→[アカウント]を開き、「カレンダーフィード」の[接続]をクリック、カレンダーが起動したら[照会]をクリックします。