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“ARオーディオ”が音で現実を拡張する「Bose Frames」

著者: らいら

“ARオーディオ”が音で現実を拡張する「Bose Frames」

聴くARサングラス誕生

これはサングラスか、それともワイヤレスイヤフォンか?“ARオーディオ”とは何なのか? Boseの新製品「フレームズ(Frames)」を目にした人は、いくつもの疑問が浮かぶだろう。しかし、全容を知ると、けっして技術先行の突飛な製品ではなく、生活の中で機能する製品だと納得する。

デザインはいたってベーシックなサングラスだ。レンズの形状はラウンド型とスクエア型の2モデルがあり、紫外線を99%カットする。アーム部分にはスピーカを内蔵し、音楽再生や通話機能などを搭載。従来のイヤフォンと同様の使い方ができる。

フレームズではさらに、音をインターフェイスにさまざまな情報を取得できる。従来のARグラスは文字や映像をディスプレイに表示するものが多いが、フレームズはAR用のディスプレイを搭載しない。その代わり、製品に搭載されたセンサと接続端末のGPSで収集する情報を組み合わせ、ユーザに周辺情報などを音声で提供する。つまり、視覚ではなく聴覚で現実を拡張(AR)するのが、BoseのARオーディオ技術なのだ。将来はフレームズをかけて街を歩くと、目にしたレストランの情報が音声で伝えられたり、頭の動きに合わせたより正確なルート案内ができるようになるかもしれない。

本体は約45gと軽量ながら、バッテリは3.5時間の連続再生、最大12時間のスタンバイを実現。価格は199ドルで、2019年1月から米国で発売される。日本での発売は未定だが、目に留まった人は今のうちに情報を耳に入れておこう。