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新Mac miniのギモンを解決!

新Mac miniのギモンを解決!

【Q】消費電力はどれくらい?

【A】新Macミニは従来のモデルと異なり、モバイル用ではなくデスクトップ用のCPUを搭載しているため、消費電力は以前より大きくなった。実際には搭載するCPUによって多少異なるが、スペック上は最大150W。2014年モデルが85Wだったので、2倍近くになっている。もっとも、通常はもっと低い値で動作するほか、スリープ時の消費電力は極めて低い値になるので、あまり気にする必要はなさそうだ。

【Q】重ねて使っても平気なの?

【A】アップルの新製品イベントでは、Macミニを数台重ねて使っている写真が紹介された。ただし実際に使っている際に重ねてしまうと、上下からの熱でなかなか放熱できなくなり、オーバーヒートしてしまう危険性もある。実際に複数台を併用したい場合は、直接重ねるのではなく、ラックなどに置いて放熱しやすいように周囲を開けて使うのがベターだろう。

【Q】ウィンドウズも動くの?

【A】新Macミニはもちろん、インテルCPUを搭載したMacは「ブートキャンプ(Boot Camp)」機能を使ってmacOSとウィンドウズのデュアルブート環境にできる。OSを切り替えるたびに再起動が必要だが、フルスペックでウィンドウズが動かせるのがポイント。もっと手軽に動かしたい場合は、「パラレルス・デスクトップ(Parallels Desktop)」などの仮想化ソフトを使うことで、macOSを起動したままウィンドウズも同時起動可能だ。

【Q】ディスプレイなしでも使える?

【A】Macミニの設定にはディスプレイが必要だが、一度設定が終了してしまえば、あとはディスプレイの電源を落としたり、接続ケーブルを抜いても利用できる。ファイル共有サーバ的な使い方をしたいのであればそのままでも十分なほか、リモートアクセスや画面共有などの手段で外部からも操作可能。使うときだけディスプレイを接続すればOKだ。

【Q】ゲームはサクサク動く?

【A】MacミニのGPUはCPU内蔵の「インテルUHDグラフィック630」。これは最大5K出力に対応する優秀なGPUだが、3D性能はかなり低め。このため、よほど軽いものでなければゲーム用途としてはあまりおすすめできない。近年はMacにもさまざまな3Dグラフィックスのゲームが登場しているが、新Macミニは比較的シンプルなゲームまでの対応と思ったほうがいいだろう。

【Q】ディスプレイ裏に設置できる?

【A】以前のモデルのMacミニには、壁掛けにしたりディスプレイ用のマウント(VESAマウント)に取りつけるための製品がいくつか販売されていた。Macミニ自体は2014年モデルと2018年モデルでサイズは変わっていないので、こうした製品はそのまま利用できるだろう。ディスプレイの裏側や机の天板の裏に設置すれば、デスクの上はスッキリしたままマシンを利用できる。

【Q】Macミニは車載できる?

【A】Macミニはコンパクトなので、電源さえ確保できれば車載自体は可能だ。ただし、カーオーディオなどの規格「DIN」(幅179ミリ)よりもMacミニ本体の幅が大きい(197ミリ)ため、センターコンソールには収まらない。そのため、本体はシート下やグローブボックス内などに収める必要がある。また消費電力が最大150Wと増えているため、車載バッテリの強化なども必要だろう。

【Q】USB-CでMacを充電できる?

【A】MacミニのUSB-CポートにMacBookシリーズをつないだ場合どうなるのか。Macミニは「USB PD(パワーデリバリ)」に対応しておらず、USB-Cの給電能力は仕様上最大4.5W。MacBookプロは13インチで61W、15インチで87W、MacBookやエアでも30W対応なので、電力は全然足りていない。Macミニを電源として利用するのは難しいだろう。