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Macの読み上げ機能はイマイチ? 読みやイントネーションを教えて“鍛える”方法。– Mac活用“ワンランクアップ”講座 第18回

著者: 海上忍

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Macの読み上げ機能はイマイチ? 読みやイントネーションを教えて“鍛える”方法。– Mac活用“ワンランクアップ”講座 第18回

Macの読み上げ機能の歴史

Siriの登場などiOS/macOSが進化するにつれ、iPhoneやMacが”文章を読み上げる”ことは当たり前になりました。しかし、そこに至るまでを興味深く眺めていたいちエンドユーザとしては実に感慨深いものがあります。

振り出しは、初代Macintoshに搭載されていた「MacInTalk」。後年、Pixar映画『ウォーリー』に出てくるAUTO(自動運転ロボット)の声に採用されたことでも知られていますが、当時の完成度といえば…そこから複数の声色をサポートする「PlainTalk」へと進化したものの、かな漢字混じりの日本語テキストの読み上げなど到底無理な段階でした。

長足の進歩を遂げたのは、Mac OS X Tiger(v10.4)のとき。現在のiOS/macOSにも引き継がれている「VoiceOver」の登場です(sayコマンドというYet Anotherな方法も用意されていましたが)。そして、OS X Lion(v10.7)のときには日本語テキストの読み上げにも対応、いよいよ実用レベルに近づいてきました。

現行のmacOS Tahoeには、Siriで進化した音声合成技術なども取り入れたテキスト読み上げ機能が装備されています。設定アプリで「アクセシビリティ」→「リーダーと読み上げ」の順に画面を開き、「選択項目を読み上げる」スイッチをオンにしましょう。Webブラウザなどで日本語テキストを範囲指定し、[Control]キー+クリックで「スピーチ」→「読み上げを開始」の順にメニューを選択すると、すらすらと読み上げてくれるはずです。

Macの読み上げ機能を使う方法
まずは「選択項目を読み上げる」スイッチをオンにしましょう。




日本語読み上げの基本設定

自分のMacでは読み上げてくれない!? という場合には、読み上げの設定を見直してみましょう。対象言語によって設定方法は多少変わるため、ここでは「ときどき英語/アルファベットが交じる日本語テキスト」を前提に説明します。

「設定」アプリの「アクセシビリティ」→「リーダーと読み上げ」画面では、「システムの声」を見直します。KyokoやOtoya(拡張版含む)ではアルファベット/英単語しか読み上げられない現象が生じるため、Siriの「声1」か「声2」を選択しましょう。

「声1」か「声2」が候補に現れない場合は、「システムの声」行右端にある「i」ボタンをクリック。現れた画面の左側で「日本語」を選択し、右側で「声」をクリックします。すると、画面下に「声1」と「声2」が現れるので、雲ボタンをクリックすれば音声データが追加ダウンロードされます。

かな漢字部分は日本語音声(声1/2)、アルファベット/英単語部分は英語ネイティブの音声という不思議な組み合わせになった場合は、「言語を検出」スイッチをオフにします。英単語の読み方は”日本人が話す英語”になりますが、統一された音声になるため違和感はなくなるはずです。

Macの読み上げ機能 声の設定
Siriの「声1」か「声2」を選択し、「言語の検出」をオフにします。
Macの読み上げ機能 声の追加
「声1」や「声2」が候補に現れない場合は、追加ダウンロードします。

読みとイントネーションを教えて、鍛える

これでWebページの日本語テキストを読み上げられるようになります。しかし、違和感があるかないかでいえば…若干残っているはず。YouTubeで見かける”ゆっくり動画”ほどではありませんが、アクセントがおかしい、イントネーションが変だ、と感じるのではないでしょうか。

たとえば、この連載の第11回「Macの「サーバ名」をどうする問題、これで解決!」の最初の段落を読み上げさせると、初手から激しい違和感が。Macは最初にアクセントがあるはずですが、アクセントなしのフラットな読み上げられ方になるのです。コック(料理人)と同じアクセントになるはずがラック(棚)と同じになってしまうのですから、Macユーザとしてはどうにも耐え難い!と断ぜざるをえません。

それに、自分の名前(海上=うなかみ)が「かいじょう」と発音されるのも気になります。ただ、「連絡先」アプリに読みを登録しているのに気が利かないヤツだ、と怒っても仕方ありません。読み上げ機能に関することは、この画面で登録するしかないからです。

イントネーションや読み方の問題を解決するには、ひたすらMacに単語とその読みを覚えさせるしかありません。「設定」アプリの「アクセシビリティ」→「リーダーと読み上げ」画面最下部にある「読みかた」スイッチをオンに。続いて、右端の「i」ボタンをクリックすると現れる画面の左下で「+」ボタンをクリック。次の画面で「テキスト」欄に読みを教えたい単語を、その下に読み方を入力して「完了」ボタンをクリックすればOKです。

これで「海上」を「うなかみ」と読み上げてくれるようになりました。しかし、「Mac」は「まっく」と読みを教えてもラック(棚)と同じアクセントのまま。進歩が見られません。イントネーションに関しては、現状対策が用意されていないのです。

仕方なく筆者は「Mac」の読みを「マッキントッシュ」にしましたが…これが意外や意外、いい感じ。邪道かもしれませんが、現実的な対処法だと思いますよ?

読み方やイントネーションの問題を解決する方法
イントネーションや読み方の問題を解決するには、単語とその読みを覚えさせるしかありません。




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著者プロフィール

海上忍

海上忍

IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。

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