iPhoneの「空間写真」とは、被写体と背景の距離といった“奥行き情報”を含めて撮影できる機能です。対応するiPhoneがあれば撮影でき、Apple Vision Proなどの対応デバイスで立体的に再生できます。

画像:Apple
さらにiOS 26では、通常の写真を立体的に見せる「空間シーン」という機能も登場しました。すでにある2D写真を、3D効果付きで楽しめる機能です。
しかし、「空間写真」「空間シーン」と似た名前が並ぶため、何がどんな機能なのか迷ってしまう人も多いでしょう。この記事では、それぞれの特徴や使える機種の違い、撮影手順、共有時の扱いなどを順を追って解説します。
「空間写真」とは。普通の写真と何が違うの?
まず空間写真とは、複数のカメラから微妙に異なる視点の情報を使い、奥行きを含めて記録する写真フォーマットのことです。これは人が左右の目の視差で立体を認識する仕組みに近く、iPhoneではメインカメラと超広角カメラを利用して撮影します。
撮影後は通常の写真と同じように「写真」アプリで管理でき、対応デバイスなら立体的に再生され、非対応のデバイスでは普通の2D写真として表示されます。

「空間写真」を撮る前に。確認しておくこと
空間写真を撮る前には、いくつかの点を確認しておく必要があります。下記をチェックしましょう。
・対応するモデル
空間写真、および空間ビデオに対応するiPhoneは、下記のとおりです。
15 Pro/15 Pro Max/16/16 Plus/16 Pro/16 Pro Max/17/17 Pro/17 Pro Max
(iPhone 16シリーズではiOS 18以降、iPhone 15 Pro/Pro MaxではiOS 18.1以降をインストールする必要があります)
・ストレージ容量の確認
空間写真は奥行き情報をあわせて記録するため、通常の写真よりもファイルサイズが大きくなる傾向があります。撮影を始める前に、本体ストレージやiCloudの空き容量を確認しておきましょう。
・被写体との距離と明るさ
奥行き情報を正確に記録するためには、十分な光量と適切な距離が重要です。被写体がカメラから約90cmから240cmの位置にあるようにしましょう。

「空間写真」の撮影手順
では、空間写真を撮影してみましょう。手順はとても簡単です。
![①iPhoneで「カメラ」アプリを起動したら、撮影モードを[空間]にします。](https://macfan.book.mynavi.jp/wp-content/uploads/2026/03/008-1-1.jpg)





撮影した「空間写真」を見てみよう!
続いて、撮影した空間写真を見てみましょう。空間写真は、さまざまなデバイスで見ることができます。
「空間写真」をiPhoneで見るには

![②画面が切り替わったら、メディアタイプ一覧から[空間]をタップ。](https://macfan.book.mynavi.jp/wp-content/uploads/2026/03/009-2-1.jpg)

「空間写真」をApple Vision Proで見るには
Apple Vision Proで空間写真を見るには、Apple Vision Proで「写真」アプリを開きます。続いて、タブバーの[空間]をタップして、該当の写真を選びましょう。

画像:Apple
「空間写真」をMeta Questで見るには
Meta Quest 3/Pro/2といった他社製VRヘッドセットの一部でも、空間写真を見ることができます。空間写真をMeta Questで見る方法は、下記の公式サイトを確認してみてください。

画像:Meta Quest 3
「空間写真」の保存形式は? 共有はできるのか
空間写真は「HEIF」形式で保存されます。外見上は通常の写真と同じように扱えますが、内部では立体表示に対応した拡張データが含まれているため、データ容量は大きくなる傾向に。空間ビデオの場合はMV‑HEVC形式で、こちらも一般的な動画よりデータ量が増えます。

共有については、送られた側のデバイスが対応していれば立体情報を保持したまま楽しむことができます。非対応の場合は通常の写真として表示される仕組みです。
「空間写真」はどんな人向け?
では、空間写真はどのようなユーザに向いているでしょうか? 下記のような方におすすめできます。
「空間写真」が向いている人
子どもやペットの記録を残したい人
空間写真の魅力は、子どもの成長過程やしぐさを、サイズ感ごと記録できる点です。あとから見返した際に、そのときの空気感ごと思い出しやすいでしょう。
旅行やイベントをよく撮影する人
旅先やライブ会場の様子を、より肌感覚で思い出せるような撮影が可能です。
「空間写真」があまり向いていない人
反対に、下記のようなユーザには、空間写真はあまり向いていないと言えます。
ストレージ容量を重視する人
空間写真はデータ容量が大きくなる傾向があります。そのため、ストレージ容量が気になる方はストレスに感じてしまうかもしれません。空間写真を撮る際は、端末やiCloudの空き容量をこまめに管理する必要があります。
「空間シーン」も試してみよう!
「自分のiPhoneは空間写真に対応してない…」と感じた人も、まだガッカリする必要はありません。iPhone 11以降で使えるiOS 26には、普通の写真を立体的に見せる「空間シーン」という新機能があります。
「空間シーン」を使えば既存の写真を立体的に見せることができます。ぜひ下記手順に沿って試してみましょう。
「空間シーン」を試すには?


「空間シーン」は壁紙として使えるの?
空間写真は、通常の写真と同じようにロック画面やホーム画面の壁紙として設定できます。基本的な設定方法や表示の仕組みは一般の写真と同様です。
さらに、iOS 26で導入された「空間シーン」機能を利用すると、一部の写真に立体的な表示効果を加えることができます。明るく撮影され、被写体と背景がはっきり分かれている写真などが対象とされています。


空間写真に関するよくある質問(Q&A)
Q1.空間写真はiPhoneだけで立体的に見られますか?
空間写真そのものの立体再生は、主に対応するヘッドセット環境で本来の効果を発揮します。iPhoneでは通常の写真として閲覧できますが、ロック画面での立体演出は「空間シーン」という別機能による表示効果です。
Q2:iPhone Airが空間写真に対応していないのはなぜですか?
空間写真の撮影には視差情報を取得するための複数カメラ構成が必要です。iPhone Airはシングルカメラ構成のため、撮影機能には対応していません。同様に、iPhone 16e、iPhone 17eもシングルカメラのため非対応です。
Q3:過去に撮影した通常の写真を立体表示できますか?
iOS 26の「空間シーン」は、既存の2D写真に立体的な表示効果を加える機能です。撮影時に空間情報を記録する空間写真とは別の仕組みですが、擬似的に奥行き感を楽しむことは可能です。
Q4:空間写真/空間ビデオのデータ容量はどのくらい増えますか?
空間写真は奥行き情報を含むため、通常の写真より容量が大きくなる傾向があります。空間ビデオは複数視点の映像を保持するため、通常の動画よりデータ量が約2倍に増える場合があります。
Q5:「空間写真」と「空間ビデオ」はどちらを選ぶべきですか?
動きや臨場感を重視する場合は空間ビデオ、静止した瞬間の距離感や構図を残したい場合は空間写真が適しています。用途やストレージ容量を考慮して選ぶとよいでしょう。


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