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iPod touchが創作の扉を開いた——マルチクリエイター“のえのん”がToday at Appleに登場

著者: 大竹望未

iPod touchが創作の扉を開いた——マルチクリエイター“のえのん”がToday at Appleに登場

Mac・iPhone・iPad連係でつくる「ビジョンボード」ワークショップを学生目線でレクチャー

Apple表参道にて2月27日(金)、美大生でマルチクリエイターの「のえのん」さんをゲストに迎えたToday at Appleセッションが開催された。テーマは、“コンティニュイティ(Continuity)”でつなぐAppleデバイス活用と、Keynoteを使ったビジョンボードづくり。実演とハンズオンを交え、学生でもすぐに実践できる連係術とクリエイティブな学び方が紹介された。

なお、Appleでは現在、「学生・教職員向けキャンペーン」を実施中(2026年1月29日〜4月8日)。対象のMac、iPadが特別価格になるほか、最大2万4,000円分のApple Gift Cardが付与される。

新学期に向けてデバイスを揃える絶好の機会だ。期間中は、全国のApple Storeで毎日19時から学生向けセッションも実施されている。今回はその一環として行われた、のえのんさんのセッションにも若者を含め多くの人が集まっていた。そのレポートをお届けする。




Apple表参道にマルチクリエイター、のえのんさんが登場

冒頭、Apple表参道の学生クルーによるウェルカムに続き、シニアマネージャーからも「テクノロジーとリベラルアーツの交差点」というToday at Appleの思想が語られ、会場のムードは一気に温まった。

登壇したのえのんさんは、YouTubeを起点に彫刻・音楽・ファッションへと表現領域を拡張する現役美大生。創作にApple製品を多用しており、Logic Proでの音制作、Final Cut Proでの映像編集を日常的に行うという。

登壇したマルチクリエイターののえのんさん。

最近はiPad miniも導入し、「いつでも取り出せるサイズ感」でメモやスケッチ、アイデア固めを加速させていると話す。

セッションのテーマは“連係”。iPhoneとMacの連係で作業を止めない

ワークショップ前半は、「連係を体験して日常に持ち帰る」がキーワード。次々とデモされた。

ワークショップ前半では、iPhoneとMacを行き来する“Handoff”や、コピーした内容を別のデバイスに即ペーストできる“ユニバーサルクリップボード”など、学生生活に直結する連携機能が実演された。iPhoneで撮った紙資料をカメラの“Live Text”でテキスト化し、すぐにMacへ反映させる様子には、会場から思わず「おお!」というどよめきが起こる場面もあった。

iPhoneで文字を読み取るだけで、すぐにテキスト化できる機能を活用する参加者。

のえのんさん自身も「移動中はiPhoneでメモして、その後Macで仕上げます」と語り、学生のリアルな視点がそのまま機能紹介につながっていく。

後半は、いよいよKeynoteを使ったビジョンボードづくりに挑戦。参加者はまずiPhoneのメモを使って今年の目標を書き出し、続いてApple Intelligenceの「Image Playground」で“目標を達成した自分の姿”を生成していった。

Apple Intelligenceを使った、Vision Boardの作り方について解説するのえのんさん。

自分の顔写真をその場で撮影し、「走る」「料理」「勉強」など短い単語を組み合わせるだけで、理想の未来の姿がビジュアルとして次々と立ち上がった。

生成した画像はKeynoteで切り抜き、配置し、仕上げていく。最後にはプロフィールページもつくり、自分の“好き”や“趣味”をまとめていくことで、目標とのつながりをより強く意識できる設計になっていた。

Apple Intelligenceですぐにイメージを作れる。

のえのんさんは「目に入ると行動は変わります。嫌でも見える場所に置くことが大事」と語り、仕上げたビジョンボードの1ページ目をデスクトップの壁紙に設定する方法も紹介。

ワークショップの締めくくりには、参加者の作品をのえのんさんがiPadで撮影し、スクリーンに映して紹介する“発表会”も実施。Apple Intelligenceを使ったそれぞれの個性があふれるビジョンボードが並んだ。

完成した作品を発表する参加者。
「Image Playgroundを使うことによって、30分ほどの作業時間であっという間にイメージを形にできる。

のえのんさんは「表現にはiPhoneもMacも欠かせません。みなさんも今日の連携術を生活に取り入れて、ぜひ自分の世界を広げてほしいです」と参加者へメッセージを送り、拍手に包まれてセッションは終了した。




制作活動には欠かせないApple製品

セッション後、のえのんさんにこれまでの創作環境について話を聞いた。最初に手にしたApple製品は、意外にもiPod touch。写真も動画もすぐ撮れるその手軽さが、「自分の中だけに留めておくのはもったいない」と感じさせ、YouTube活動のきっかけにもなったという。

幼少期に、iPod touchを購入したシーンを紹介するのえのんさん。

現在は彫刻を専攻しながら、音も映像も扱うマルチな表現者だ。その制作の中心にあるのが14インチのMacBook Pro。父の影響で“Apple製品ならPro”という環境で育ったこともあり、ストレージ4TBのモデルを使い込んでいる。「パソコンがないと今の作品は成り立たない」と語るほどで、Final Cut ProやLogic Pro、録音まで、ほぼすべての制作をMacで完結させている。

一方、持ち運び用としてiPad miniも活用。大きなiPadを持ち歩くうちに「もっと小さくて常にバッグに入れておけるものがほしい」と感じ、買い足したという。アイデア出しにはiCloudで同期されるメモ、ドローイングには純正メモアプリの鉛筆ツールやGoodnotes、Adobe系アプリを使い分けている。「描きたいと思った瞬間に描ける」のがiPad miniの魅力だ。

Apple製品の魅力は、「自分で操作しているうちに感覚的につかめる操作性の高さ」と話してくれた。

彫刻、音、YouTubeという“3つの表現”を同時に持つスタイルは、学部時代の個展でYouTubeの視聴者が来場した経験が大きかった。「違う表現も楽しんでもらえるのがうれしかったんです」と語り、今後は大学院でさらに表現を深めていく予定だ。

Today at Appleとは? Apple Storeで毎日開催される体験型セッションプログラム

Today at Appleは、世界各地のApple Storeで毎日開催されている無料の体験型セッションプログラム。写真、ビデオ、音楽、アート、コーディングなど幅広いテーマが揃い、Apple製品の基本操作からクリエイティブな活用方法まで実践的に学ぶことができる。

講師を務めるのは、店舗スタッフや外部のアーティスト。初心者向けの短時間セッションから、より踏み込んだワークショップまでレベルも多彩だ。対面だけでなくオンライン開催も行われており、子ども向けプログラムや地域のクリエイターを支援する企画が実施されることもある。

実際に製品を触りながら学べるため、スキルアップの場であると同時に、創作のヒントやコミュニティとのつながりを得られる貴重な機会となっている。

セッションによってはデバイスの貸し出しを受けることも可能だ。

表現したい気持ちを後押しする環境を、道具として、そして体験として届けてくれるToday at Apple。学生にとっても、社会人にとっても、“ここから始めるきっかけ”が詰まった時間だった。

著者プロフィール

大竹望未

大竹望未

『Mac Fan』編集部所属。2001年生まれ。2024年に編集部に入りました。趣味は旅行、音楽を聴くこと。便利でおもしろいガジェット、iPhoneのTipsを日々探しています!

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