カーナビがすでにあるのに、わざわざ「マップ」や「Googleマップ」など、iPhoneのナビアプリを使う人が増えているという。地図がすぐに更新される、施設情報が豊富、車の外にも持ち出せるという特長があるからだ。
それに加えて、iPhoneの測位性能は多くのカーナビを上回っている。自動車側がCarPlayに対応していれば車載ディスプレイに表示することもでき、カーナビ以上のカーナビとして使うこともできる。
車載ナビが抱える課題。常に最新、しかも無料なスマホのナビアプリが支持される
車を運転するときに、車載ナビではなくスマホでナビアプリを使う人が増えている。
マイボイスコムが2023年12月に行った調査では、自動車所有者の8割強が車載ナビ(ポータブルを含む)を所有しているが、11.9%の人がスマホのナビアプリを「ほぼ毎回利用する」となっており、「時々利用する」が31.2%だった。車載ナビ所有者の6割が、スマホのナビアプリも使っていることになる。また、車載ナビを持っていない人は5割弱の人がスマホのナビアプリを使っている。
なぜ、車載ナビがあるのにスマホのナビアプリを使うのか。
車載ナビは、「地図のバージョンアップにお金がかかりすぎる。結果、今は5年前の地図で役に立たない」(男性71歳)という地図の新鮮さの問題がある。一方、スマホのナビアプリは常に最新だ。
たとえばAppleの「マップ」の場合、新しい施設や道路に関する情報更新は数日から数週間、基盤となる地図データも地域ごとに数カ月から1年のサイクルで更新されている。しかも、アップデート操作のようなものは必要なく、勝手に最新のものにしてくれている。
一方の車載ナビは、地図をアップデートするには追加データの購入が必要になるケースが多い。あるいは、自動更新するためのサブスクリプションプランが用意されていることもある。
いつもの「マップ」がカーナビに。正確さや使いやすさもスマホアプリの優位性
車載ナビのもうひとつの課題は、機種によるが、操作がわかりづらいものもあることだ。フラグシップモデルではないエントリークラスのポータブルナビでは、ズームや回転の際、カクカクして操作しづらいこともある。
また、レンタカーを利用することが多い人は、操作方法が車種によって異なり、困惑することも多いのではないだろうか。「レンタカーに乗ったときにカーナビを使ったが、地図で現在地を確認したり地図をズームしたりしにくいので、iPhoneのほうが便利だった」(女性47歳)という声もあるように、いつも使っているスマホのナビ(地図)アプリが使えるという安心感もある。
また、到着時間の予測に関しては、スマホのナビアプリのほうが正確だと多くの人が感じている。車載ナビは道路渋滞情報をVICS(道路交通情報通信システム)のみに頼っているものが多い。一方、スマホのナビアプリはVICS情報に加えて、各ユーザからの実際の走行データを加味して到着時間を予測してくれる。そのため、正確な到着時間を予測できるのだ。
ただし、車載ナビはスマホのナビアプリに完敗…とも言い切れない。




