Apple Storeで展示されるiPhoneは特別仕様。それでもなお盗難される
Apple Storeの展示用デバイスには特別なカスタマイズOSが使われており、店舗のWi-Fi圏内から外れただけで文鎮化するという。さらに、大音量でアラームを鳴らし、ディスプレイには「このデバイスは盗難品です」と表示される。
ただし、電源を強制的にオフにすればこういった対策は無効化が可能だ。しかし、それでもデバイスは追跡される。電源がオフ、バッテリがゼロであっても、予備電源を使ってBluetooth経由で位置情報を発信し続けるのだ。このBluetooth信号が近くのiPhoneユーザに拾われると、iCloudに位置情報がアップされる。あくまでも予備電源なので永遠に発信し続けられるわけではないが、だいたい24時間程度は位置情報を発信し続けるようだ。
このような何重ものセキュリティ対抗策があるため、窃盗犯はまずiPhoneの電源をオフにし、それからアルミホイルでくるむなどして通信を遮断する。
「盗難して部品採り」も困難な現在。窃盗犯はなんとかしてiPhoneを初期化する
しかし、デバイスを初期化して再利用することはできない。よく言われるのが「部品採りに使われる」という話だが、最近はこれも難しくなっている。なぜなら、Appleは部品同士のシリアル番号のマッチングを行っており、ほかの部品に換装するとうまく動作しなくなる仕組みを採用しているからだ。すべての部品でそうなっているわけではないが、ほかのデバイスの部品に換装した場合、動作しなくなる確率が高い。
窃盗犯は、なんとか盗難iPhoneを初期化し、ブラジルなどのiPhoneが高い地域で販売する。ブラジルは輸入スマホに高い関税をかけており、ブラジルのiPhone 17 Proは1万1499レアルからと、日本円で34万円ほどになる。日本の17万9800円と比べると約2倍だ。盗んだiPhoneを25万円ほどで販売すれば、買う人はたくさんいる。
また、正規のiPhoneを使いたくない裏社会の人にも購入されるようだ。初期化し、ダークウェブなどで購入した流出Apple Accountを使えば、自分の身分を明かすことなくiPhoneを使うことができる。
では、窃盗犯はどうやって盗難iPhoneを初期化するのか。


