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Dolby Audio&ワイヤレス充電でさらに進化! オープンイヤ型ワイヤレスイヤフォン「OpenFit 2+」レビュー/イヤカフ型モデルとの使用感の差は?

著者: 笹本貴大

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Dolby Audio&ワイヤレス充電でさらに進化! オープンイヤ型ワイヤレスイヤフォン「OpenFit 2+」レビュー/イヤカフ型モデルとの使用感の差は?

Shokzは、オープンイヤ型ワイヤレスイヤフォンの最新モデル「OpenFit 2+」を2025年8月28日に発売した。

前モデルである「OpenFit 2」の登場から約7カ月後のアップデートとなる本製品の特徴をおさらいしつつ、使い心地をレビューしていこう。

「OpenFit 2+」は2025年8月28日に販売開始。価格は2万7880円だ。

新モデルは「Dolby Audio」や「ワイヤレス充電」などを実現!

「OpenFit 2+」は、Shokzのオープンイヤ型ワイヤレスイヤフォン「OpenFitシリーズ」の最新モデルにあたる。

「OpenFit」シリーズは2023年に登場した初代「OpenFit」、カジュアルモデルの「OpenFit Air」、初代機の後継となる「OpenFit 2」がラインアップされており、「Open Fit 2+」は名前のとおり、「OpenFit 2」の改良版モデルとして追加される。

前モデル「OpenFit 2」のレビュー記事も公開中。画像をタップして記事をチェック!

デザインと装着感

耳掛けタイプのデザインは、前モデルを踏襲しており、見た目はほぼ変わらない。

イヤフォン単体で「44.1mm × 44.3mm × 19.7mm (W × H × D)」のサイズ、重量「約9.4g(イヤフォン単体)」という仕様も共通している。

装着感を高める工夫として、柔らかいシリコン素材「Shokz Ultra-Soft Silicone 2.0」を継承しつつ、イヤフックの形状を改良し、耳にやさしくフィットする。長時間つけても耳が痛くならず、日常使いからワークアウトまで、幅広いシーンで活用できるだろう。

また、IP55防水性能を備えているため、汗や雨などを気にせず、安心して使用できる。

オープンイヤ型ワイヤレスイヤフォン「OpenFit 2+」レビュー-1
カラーはグレーとブラックの2色をラインアップ。
装着時の様子。マイクの性能も高く、リモートワークとの相性もよい。
オープンイヤ型ワイヤレスイヤフォン「OpenFit 2+」レビュー-3
耳にしっかりとフィットするイヤフック。「Shokz Ultra-Soft Silicone 2.0」によって肌触りも良好だ。

音質とテクノロジー

サウンド面では前モデルから引き続き、デュアルドライバ構成により迫力のある低音とクリアな中音・高音を両立する「DualBoost」テクノロジーを採用。オープンイヤ型でありながら、音質は驚くほどリッチだ。

「OpenFit 2+」では、新たに「Dolby Audio」に対応。専用アプリ「Shokz」からオンにすることで、音楽はもちろん、映画やゲームなどのサウンドが臨場感あふれるものに進化する。

「Shokz」アプリではほかにも、5つのプリセットのイコライザーモードでサウンドをカスタマイズしたり、イコライザーで自分だけのサウンドを作成したりすることが可能。マルチポイント接続の設定や、ボタンのカスタマイズなどを行える。

Shokz

【開発】
Shenzhen Shokz Co., Ltd.
【価格】
無料
オープンイヤ型ワイヤレスイヤフォン「OpenFit 2+」レビュー-4
Dolby Audioのオン/オフは「Shokz」アプリ上で行う。
オープンイヤ型ワイヤレスイヤフォン「OpenFit 2+」レビュー-5
「Shokz」アプリの「イコライザーモード」では、プリセットから選択するほか、カスタマイズすることも可能だ。
オープンイヤ型ワイヤレスイヤフォン「OpenFit 2+」レビュー-6
「Shokz」アプリでは、イヤフォンからサウンドを鳴らす機能も実行できて便利だ。

操作性と機能性

イヤフォンの操作は、引き続き、物理ボタンとタッチコントロールを組み合わせて行う。

本体に搭載された物理ボタンには音量調整や曲のスキップ、通話応答などの操作が、タッチコントロールには音声アシスタントの起動が割り当てられる。

また、付属の充電ケースは、「OpenFit」シリーズではじめてワイヤレス充電を実現。対応するワイヤレス充電器に置くだけで、手軽に充電が行える。

充電ケースはUSB-Cケーブルを使った有線充電も可能で、10分の充電で2時間の再生ができる急速充電にも対応する。

物理ボタンを押すことで音量の調整、曲のスキップ、通話応答などが簡単に行える。
「OpenFit」シリーズでははじめてワイヤレス充電に対応した。




イヤカフ型モデル「OpenDots ONE」との使用感の差は?

「OpenFit 2+」はプライベート、仕事、エクササイズ、ランニングとシーンを問わずに使えるオールラウンドモデルだが、Shokzの製品群には、2025年3月に登場した、ブランド初のイヤカフ型イヤフォン「OpenDots ONE」もある。両モデルとも、2万7880円と同じ価格だ。

OpenDots ONE
「OpenDots ONE」のレビュー記事も公開中。画像をタップして記事をチェック!

両者の立ち位置は非常に似ているが、実際に使ってみると、それぞれの得意分野が見えてきた。

「OpenFit 2+」の長所

ワークアウト時の装着感

イヤカフ型である「OpenDots ONE」も運動用途で使えるが、耳掛け型である「OpenFit 2+」と比較すると、より激しいワークアウトなどでは後者のほうが安心感があった。

低音の迫力

両モデルともに「Dolby Audio」に対応。(差はわずかではあるが)「OpenFit 2+」のほうが低音が太く、迫力があるように感じた。

操作性の高さ

「OpenFit 2+」は物理ボタンとタッチコントロールによる操作なのに対して、「OpenDots ONE」はタッチ操作のみ。機能が割り当てられるカスタマイズ性にも違いが出る。

「OpenDots ONE」の長所

装着感の軽さ

「OpenDots ONE」の重量はわずか6.5g(イヤフォン単体)。装着時にほとんど重さを感じることはない。

おしゃれな見た目

イヤカフ型である「OpenDots ONE」はスタイリッシュなデザインが魅力。また、メガネやサングラスなどをかけていても干渉することがない。

音漏れがやや少ない

両モデルともに、周囲への音漏れを最小限に抑える「DirectPitch」を採用。「OpenDots ONE」は、スピーカ部が耳の奥に挿入するデザインのため、(差はわずかだが)音漏れが少なく感じた。

オープンイヤ型イヤフォンの決定版

日頃から当サイトをチェックいただいている、テック好きの皆さんにとっては、イヤフォンのファーストチョイスとしては「ノイズキャンセリング」搭載製品を選択している方が多いかもしれない。

ただ、特にライト層の中には、ノイキャン機能による圧迫感が苦手だったり、周囲の音を遮断することによるリスクが気になり、オープンイヤ型イヤフォンを支持する方も一定数いると思う。

現に私の妻がそうで、通勤時にも、Web会議時にも、初代モデルである「OpenFit」を愛用している。

そうしたオープンイヤ型イヤフォンのメリットと、サウンドの質、操作性を高いレベルで実現している「OpenFit 2+」は、幅広いユーザにおすすめできる完成度の高いアイテムだと感じる。

もちろん、普段ノイキャンイヤフォンを愛用している方にとっても、「2台目」として非常におすすめだ。

「OpenFit 2+」は家事やワークアウト、デスクワークなど幅広いシーンで活躍するオープンイヤ型イヤフォンの決定版だ。

製品提供●フォーカルポイント

Photo●黒田彰

著者プロフィール

笹本貴大

笹本貴大

『Mac Fan』編集長。1989年生まれ、東京都青梅市出身。大学卒業後、2013年に株式会社マイナビ(現在は分社化後のマイナビ出版)に入社し、Mac Fan編集部に所属。2022年4月より現職。はじめて使ったApple製品は「iPod(第4世代)」。 FP3級、世界遺産検定3級、名探偵コナン検定1級。 Xアカウント:@ssmt_tkhr

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