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顔パス! 自宅の玄関をスマートドアに。「SwitchBot ロックUltra」と「SwitchBot顔認証パッド」が便利すぎ

著者: 松山茂

顔パス! 自宅の玄関をスマートドアに。「SwitchBot ロックUltra」と「SwitchBot顔認証パッド」が便利すぎ

スマートロックを買い替えたい! けど、どの製品がいいの?

仕事柄、我が家にはさまざまなスマート機器を導入しています。中でも古株なのがスマートロック。10年前から自宅と仕事場の両方に設置していて、今やなくてはならない存在です。

ところが、現在使っているスマートロックは発売から7年以上が経過している代物で、その間に新モデルは登場していません。期待していた「Apple HomeKit」への対応もなし…。

アプリの更新は継続的に行われているものの、そのうちサポートが終了してしまうのではという不安が募ってきました。そこで、新しいスマートロックを探しはじめたというわけです。




充電切れの心配なし! 「SwitchBot ロックUltra」はデザインもいいし、解錠もスピーディ!

そうして選んだのは、「SwitchBot」の最新モデル「SwitchBot ロックUltra」です。製品は「SwitchBot」に貸していただきました。

この製品は、玄関ドアのサムターンを覆うように装着できるので、悪目立ちせずあと付け感が少なく、設置も簡単です。また、超高速静音モータを搭載しており、解錠や施錠の動作が非常にスピーディなんです。

また、スマートロックというと、バッテリが切れて家に入れないといったトラブルが気になる人もいるでしょう。そこもご安心を。メインの交換可能な充電式バッテリに加え、バッテリ切れの際にも約1000回の緊急解錠が可能なCR123Aリチウム電池を搭載しているんです。

さらに、その電池が切れた場合でも内蔵コンデンサにより5回の緊急解錠ができるので、バッテリ切れで解錠できなくなる不安はほぼありません。

「SwitchBot ロックUltra」は「Apple HomeKit」には対応していませんが、別売の「SwitchBot ハブ2」または「SwitchBot ハブ3」を使うことで、次世代スマートホーム規格「Matter」に対応し、外出先からでも解錠・施錠を行えます。

また、「SwitchBot 顔認証パッド」を導入すれば、顔認証や指紋認証、パスワード、NFC、交通系ICカードなど、さまざまな解錠方法が利用できるのも魅力です。

私はすでに「SwitchBot ハブ2」を持っているので、「SwitchBot顔認証パッド」がセットになった「SwitchBot ドアロックUltra 顔認証セット」を導入することにしました。

「SwitchBot ロックUltra」なら、築年数の古い物件の鍵にも取り付けられる!

さあ「SwitchBot ロックUltra」を取り付けようと思ったところ、緊急事態が発生しました。なんと、筆者の家は築年数の古い建物のため、玄関の鍵が古風な形状で、ドアノブとドアロックの位置が近すぎてそのままでは取り付けられないことが判明したのです。

個人的にはレトロなドアノブとドアロックが気に入っているのですが、あと付けのスマートロックには取り付けにくいデザインです。

そこで活躍したのが、別売の「高さ調節ケース」と「サムターンホルダー」。この2つのパーツを使って無事に設置できました。

標準の取り付け方法ではドアロックのサムターンを包むように設置するため、ドアノブ部分が干渉します。そこで「高さ調節ケース」を使って浮かせた状態で取り付けることで、干渉を回避できるのです。
サムターン部分には「サムターンホルダー」を噛ませたら無事に装着できました。

取り付けが完了したら、専用アプリ「SwitchBot」をiPhoneにインストールし、デバイスとして追加します。アプリの指示に従って進めると、「SwitchBot ロックUltra」が登録され、iPhoneから解錠・施錠ができるようになります。

App Storeから「SwitchBot」をダウンロードし、ユーザアカウントを作成します。
すると、デバイスの追加画面に切り替わります。「ロック Ultra」をタップしましょう。
「ロック Ultraの追加」というページが開きます。画面の手順に沿って、製品を設定しましょう。
すべての設定が終わると、アプリから鍵の解錠・施錠が行えるようになります。




玄関の施錠を顔パスで! 「SwitchBot顔認証パッド」を取り付ければ、荷物をいっぱい持っていても安心だ

「SwitchBot ロックUltra」を取り付けたあと、「顔認証パッド」も設置しました。「顔認証パッド」では、顔や指紋、パスワードを登録でき、さらに、iPhoneに登録してあるSuicaやPASMOなどの交通系ICカードも登録可能です。

「顔認証パッド」は、取り付け前にフル充電しておきましょう。本機には5000mAhの大容量バッテリを搭載しており、1度の充電で約1年間使用可能です。なお、充電は本体底部にあるUSB-Cポートから行います。
「SwitchBot ロックUltra」と同様に、専用アプリ「SwitchBot」を使ってデバイスを登録します。
先ほど登録した「SwitchBot ロックUltra」に顔認証パッドを紐付けるよう指示されます。
顔認証の設定手順もアプリから確認できます。顔の登録は、製品を使って行います。
指紋も同様に、製品の指紋検知エリアに指を当てて登録します。

「3D顔認証技術」搭載だから、生身の人間じゃないと解錠しないのもグッド!

以前使っていたスマートロックでは、解錠のたびにiPhoneを取り出してアプリを操作する必要がありました。オプションのリモコンキーも導入していたのですが、わざわざ取り出すのが面倒で、使わなくなっていたのです。

しかし、「顔認証パッド」を導入したことで、解錠が顔パスになり、玄関の前に立つだけで自動的に鍵が開くように! これなら両手が塞がっていてもノータッチで解錠できます。精度も問題なく、最新の3D顔認証技術を使用しているため、顔写真では認証されないのも安心です。

顔認証で解錠する様子。解錠時には「ロックが解錠されました」という音声ガイドがあり、音量も大中小の3段階から調整可能です。音声ガイドなしに設定することもできます。

施錠も顔認証パッドのボタンを押すだけで行えます。解錠・施錠がラクになり、ストレスのない体験が実現しました。

さらに「SwitchBotハブ2」も追加したことで、外出先からの遠隔操作も可能になり、Matter設定を済ませました。それにより、Apple純正の「ホーム」アプリからも「SwitchBot ロックUltra」をコントロールできるようになりました。

Matterに登録するには、「SwitchBot」アプリで「ハブ 2」の設定画面から[Matter設定]を選んで、QRコードかコードを記録します。
続いて、iPhoneで「ホーム」アプリを開いて[アクセサリを追加]を選び、先ほどのQRコードかコードを入力して「ハブ 2」を追加しましょう。
これで「ホーム」アプリからでも「SwitchBot ロックUltra」の解錠・施錠ができるようになります。「ハブ 2」に搭載したセンサの温度や湿度もホームからモニタ可能です。




導入して大成功! “快適な玄関体験”で日々のストレスから解放された!

このように、玄関の自動開閉はとにかく便利。設置には苦難しましたが、「SwitchBot ロックUltra」の導入は大成功でした。今後は自宅のスマートロックも順次切り替える予定です。

専用アプリ「SwitchBot」の「オートメーション」機能を使えば、“玄関の鍵を開けたら室内の照明を点灯する”などの連係も可能ですが、せっかくMatterに対応しているので、Apple純正の「ホーム」アプリからコントロールするようにしたいと考えています。

10年使い続けたスマートロックからの世代交代の結果は、期待を上回る“快適な玄関体験”でした。

「SwitchBot ロックUltra」の解錠・施錠のスピードも素晴らしく、アプリの設定画面で回転速度を調整できるのも魅力です。

ドアの内側からは、「SwitchBot ロックUltra」の「クイックキー」を押して解錠・施錠を行えます。

ちなみに、ライトブラウン、ブラウン、ダークブラウン、3色の貼り替えできる「着せ替えシール」が付属します。ドアの色や周囲の雰囲気に合わせてマグネット式の電池カバーをカラーチェンジしてみましょう。

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著者プロフィール

松山茂

松山茂

東京の下町・谷中を拠点として日々カメラと猫を愛でながら暮らすフリーライター。MacやiPhone、iPadを初代モデルから使ってきたのが自慢。

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