使い道のなくなった古いiPhoneは、中古ショップなどへの「売却」、Appleや通信キャリアでの「下取り」、家族や親戚、友人などへの「譲渡」という3つのパターンに大きく分けられます。それぞれにメリット・デメリットがありますが、使っていたiPhoneのモデルや状態に合わせた最適な方法を選択することで、買い替え時の金銭的な負担を軽減できます。
ただし、いずれの場合もiPhoneに保存されていた個人情報を確実に消去する操作が欠かせません。特に、Apple WatchのようにiPhoneと連係する周辺デバイスでは、ペアリングを解除してアクティベーションロックを外す操作が必要です。こうしたセキュリティ対策は見落とされがちですが重要な操作です。
また、AppleCareのプランに加入している場合は、契約期間や支払い方法などの契約条件次第で、残りの期間分の返金や別のユーザへの名義変更などが可能な場合があります。これらのポイントを正しく理解して、iPhoneを上手に手放しましょう。
Apple Trade Inの下取りを利用する
Apple Storeで新しいiPhoneを購入する場合に、Apple公式の下取りサービスである「Apple Trade In」を利用すると買い替え時の負担を数千円から最大で10万円程度減らすことができます。
iPhoneのモデルにより下取り額の上限が設定されていて、動作に異常がなく傷や汚れがない場合は「Apple Gift Card」のポイントとして満額が還元されます。たとえば、iPhone 13 Proの最大下取り額は6万7000円、第2世代のiPhone SEであれば1万4000円となっています。また、状態によっては査定時に下取り額がつかない場合もありますが、無料で引き取ってリサイクルに役立てることも可能です。
一般的に、Apple Trade Inの下取り額は中古ショップでの買取り額と比較すると高くない傾向があります。しかし、手続きをオンラインまたはApple Storeの店頭で依頼できる手軽さや、Apple公式サービスならではの信頼感は十分に価値があるものです。

画像●Apple

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中古ショップやフリマで売却する
iPhoneを手放す際に、中古ショップやフリマアプリでの売却を選択する人も多いでしょう。中古ショップでの買取価格は市場の動向や在庫状況、iPhoneのモデルや状態などによって変動し、店舗によって査定額が異なることもあります。
しかし、Apple Trade Inでの下取り額より高めに買い取られる傾向があり、売却後にすぐ現金で受け取れるなどのメリットがあるため検討してみるのもよいでしょう。
なお、フリマアプリでの個人間取引は、自分の好きなタイミングで自由に価格を設定できるなどのメリットがある一方で、個人情報を完全に消去するなどセキュリティ対策が求められます。

画像左●https://tsutayamb.com/pricelist/smartphone/iphone/
画像右●https://www.janpara.co.jp/buy/potlist/iphone/

画像●https://jp.mercari.com/
iPhoneを譲渡する際の注意点
iPhoneを譲渡する際に見落としがちなポイントの1つにApple Watchとのペアリング解除があります。これを実行することでアクティベーションロックが解除され、すべてのコンテンツと設定が消去されます。すでにiPhoneを手放してしまっている場合でも、遠隔操作でApple Watchのコンテンツと設定を消去できますが、アクティベーションロックは解除されないので注意が必要です。そのほか、eSIMを利用している場合は、eSIMのプロファイル設定を消去するよう求められることもあるので手放す前に実行しておきましょう。
また、譲渡や売却の際に、いくつかの条件を満たせば契約済みのAppleCare+の解約と返金の対象になることがあります。たとえば、AppleCareプランを一括支払い済みの場合は、名義を1度だけ別のユーザに移行することができますので、家族などに自分のiPhoneを譲渡する場合は条件を満たしているかどうかをAppleのサポートに問い合わせてみることをおすすめします。


※本記事は『Mac Fan』2023年10月号に掲載されたものです。
著者プロフィール

栗原亮
1975年東京都日野市生まれ、日本大学大学院文学研究科修士課程修了(哲学)。 出版社勤務を経て、2002年よりフリーランスの編集者兼ライターとして活動を開始。 主にApple社のMac、iPhone、iPadに関する記事を各メディアで執筆。 本誌『Mac Fan』でも「MacBook裏メニュー」「Macの媚薬」などを連載中。