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USB-CとUSB-Aの二刀流。高速、安定、上質、コンパクトの4拍子がそろった「SanDisk Slim Dual Drive ポータブルSSD」をレビュー

著者: 関口大起

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USB-CとUSB-Aの二刀流。高速、安定、上質、コンパクトの4拍子がそろった「SanDisk Slim Dual Drive ポータブルSSD」をレビュー

「SanDisk Slim Dual Drive ポータブルSSD」をレビューする。

デジタル社会を生きる現代人にとって、ストレージ容量は「なんぼあったっていい」。とはいえ、容量や速度、そして“使いやすさ”は重要だ。なんぼあったっていいが、なんだっていいわけではない。その点「SanDisk Slim Dual Drive ポータブルSSD」は、容量も、速度も、使いやすさもピカイチだ。

ストレージを拡張する方法として、クラウドストレージも候補となる。しかし、その使用感はネットワーク環境に依存し、基本的にはランニングコストが発生するものが多い。その点、買い切りで使用でき、スペックも質もハイグレードなSanDisk Slim Dual Drive ポータブルSSDは素晴らしい選択肢だ。

本記事では、そんなSanDisk Slim Dual Drive ポータブルSSDの魅力を掘り下げていく。プロダクトとしての質の高さはもちろん、ソフトウェアの完成度も光る1台だ。

見て触って、上質さを感じるSanDisk Slim Dual Drive。転送速度も超頼れる

SanDisk Slim Dual Driveは、その名前のとおりスリムでデュアルなポータブルSSDだ。スティック型のメタルボディは、目で見てわかる上質さ。スベスベとした肌触りとほどよい重量は、高級感と安心感を生み出している。

サイズは80(W)×18.4(D)×10.7(H)mm。重量は23g。ちなみに、画像上はMacBook Pro。下はiPhone 15 Pro。

コネクタはUSB-AとUSB-Cの2つを採用。クルッとコネクタ部分を回転させると、カチッとはまりスティック状になる。この“カチッと感”が気持ちよく、細かな作り込みがうかがい知れた。

コネクタ部分がクルッと回転。回り切るとカチッという音がして固定される。

もちろん、転送速度も素晴らしい。メーカーサイトによると、読み出しは最大1000MB/秒。書き込みは900MB/秒と高速だ。なお、M2搭載のMacBook Airで「Blackmagic Disk Speed Test」アプリを使って実測したところ、読み出しは872.6MB/秒。書き込みは826.0MB/秒だった。

「Blackmagic Disk Speed Test」でテスト。

ストレージ容量は1TBと2TBをラインアップ。それぞれ1万8480円、3万800円で展開されている。いずれもサンディスク直販オンラインストア価格だ。

「SanDisk Memory Zone」アプリとの連係で真価を発揮! ただし、残念ながらiOSアプリは非対応

SanDisk Slim Dual Driveは、「SanDisk Memory Zone」アプリとの連係で真価を発揮する。なんと、接続時の自動バックアップ機能が利用できるのだ。アプリはSandiskのWebサイトからダウンロードしよう。提供されるのは、Mac、Windows、Android用だ。

なお、iOS向けにも「SanDisk Memory Zone」アプリは存在する。しかし、SanDisk Slim Dual Driveには非対応だ。iPhoneユーザとして、この点だけは本当に残念だ。iPhoneで使う場合、基本的に「ファイル」アプリからアクセスすることになる。

iOS版の「SanDisk Memory Zone」アプリ。対応デバイスの一覧に、SanDisk Slim Dual Driveはない。
SanDisk Slim Dual DriveをiPhoneに接続すると、「ファイル」アプリの[場所]に[USB]として表示された。

Mac版「SanDisk Memory Zone Desktop」の使い方

Mac版の「SanDisk Memory Zone Desktop」アプリを例に、その使い勝手を解説していこう。といっても難しいことは何もない。

まずはSanDisk Slim Dual DriveをMacに接続し、アプリを起ち上げる。するとデバイス名の入力を求められるので、必要に応じて設定しよう。
アプリからSanDisk Slim Dual Driveにアクセスできた。ここにファイルやフォルダをドラッグ&ドロップすれば、データの移動が可能だ。自動バックアップ設定をしたい場合は、[バックアップを管理]をタップしよう。
バックアップの管理画面。バックアップ対象にするフォルダにチェックを入れ、自動バックアップの頻度を決める。あとは[保存して終了]か[バックアップを実行]をクリックすればいい。複雑な設定がなく、極めてシンプルに動作するのが「SanDisk Memory Zone Desktop」アプリの魅力だと思う。

Mac、iPhone、Windows、Android。OSもデバイスも超えて活躍する

SanDisk Slim Dual Driveは、USB-AとUSB-Cの2つのコネクタを備えるマルチさも強みだ。Mac、iPhone、Windows PC、Androidスマホと、OSや製品ジャンルの垣根を超えて使用できる。所有するデバイスが多い人ほど恩恵は大きくなるはずだ。

注意したいのは、コネクタ部分の幅。MacBookなど、USB-Cポートが2つ並んだデバイスの場合、同時に使うデバイスによっては干渉する可能性がある。ただ筆者が試したところ、一般的なUSB-Cケーブルであれば問題なく同時利用できた。

一般的なUSB-Cケーブルとの併用であれば、干渉は気にならなそうだ。

だが何より、USBフラッシュメモリのような感覚で、これだけ高速で大容量なSSDを持ち運べるのは素晴らしい。しかも、デザイン性も質感もハイグレードときた。

SanDisk Slim Dual Driveは、ストレージがなんぼあっても足らない時代にカチッとハマる、あらゆるデジタルユーザにおすすめしたいポータブルSSDだった。

著者プロフィール

関口大起

関口大起

『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_

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