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Mac/iPhoneライフを変える次世代アクセサリがIFAに集結

著者: 山田昇

Mac/iPhoneライフを変える次世代アクセサリがIFAに集結

IFAは、90年以上の歴史を持つヨーロッパ最大の国際家電ショーだ。ドイツ・ベルリンで毎年開催されており、今年は8月31から6日間に渡って行われた。家電のみにとどまらず幅広い分野のデジタル製品が集結し、Mac/iPhoneユーザにとっても注目度の高いアイテムが目白押しだった。

「革新」色の強い展示会

ヨーロッパ最大規模の家電ショー、IFA。初開催は1924年と、極めて長い歴史のあるイベントだ。IFAには、テレビなどの家電はもちろん、IoTデバイスやスマートフォン、AV機器など、幅広い分野のデジタルアイテムが集結する。また、革新的なスタートアップ企業や研究機関が自社の技術を披露する場もあり、イノベーションを強く感じさせるイベントになっているのも特徴だ。今年は、1814社もの出展社が全世界から集まり、出店社数・会場面積ともに前年を上回った。

ホームキットは普及するか

IFAの展示の中には、Mac/iPhoneに対応したアクセサリや独自のアイデアを盛り込んだヘッドフォンなども多かった。また、アップルが推進しているホームキット(HomeKit)に対応したIoTデバイスなども会場でいくつか目にすることができた。

最近は、私たちの暮らしの中にデジタル技術がどんどん浸透してきた。昨年は各社スマートスピーカが発売され、その変化は加速してきている。もはや「暮らし」と「デジタル」は不可分なものになりつつあるが、そんな中、アップルのホームキットが今後どこまで普及するのかは、Mac/iPhoneユーザにとっては気になるところだろう。現状では、何社かのメーカーがユニークな製品を出すにとどまっているが、今回のイベントを見る限り、大手家電メーカーの参入などはまだまだ未知数だ。ホームキットの普及は、もう少し長いスパンで見守っていく必要がありそうだ。

Netatmoは、HomeKit対応屋内用防犯サイレン「Smart Indoor Siren」を展示。侵入者を検知すると110dBの大音量サイレンが鳴るデバイスだ。留守中、カメラが知らない顔を検出したときだけサイレンを鳴らしたり、特定のドアや窓が開けられたことをタグが検知してサイレンを鳴らしたりできる。2018年中に発売予定。

Eve Systemsが、HomeKit対応室内用ワイヤレスセンサ「Eve Room」の後継モデル「Eve Room 2」を展示した。本体に搭載されたディスプレイ上で、エアクオリティ(空気中の揮発性有機化合物の蓄積量)、温度、湿度を確認することが可能。以前のモデルは電池駆動だったのがUSB充電形式に変更され、最大6週間連続使用が可能だという。

Philipsが、スマート睡眠改善ヘッドバンド「Philips Smart Sleep」を展示した。医療分野で大きな市場をもつ同社の睡眠科学研究成果によって開発された製品で、睡眠の質を向上させ、日中の眠気を減らしてくれるそうだ。iPhone/Androidアプリと連携し、毎日の睡眠の質をトラッキングできる。

Twelve Southが、USBポート付き海外用電源アダプタ「PlugBug Duo」を展示した。同社が2011年11月に発表した10WのUSB充電ポートと海外用電源アダプタ「PlugBug」の後継製品で、大きさは変えずにUSB充電ポートが2個仕様になった。米国では49ドル99セントで発売が開始されている。

LaCieが、SDカード・スロットとUSBポートを搭載したストレージデバイス「DJI Copilot」を展示した。SDカード・スロットからPCレスでファイルをコピーしたり、デジカメなどのUSBデバイスを接続して自動的にバックアップできる。USB-Cケーブル、マイクロUSBケーブル、Lightningケーブルが同梱する。

Aftershokzが、骨伝導ヘッドフォン機能付きのサングラス「Optishokz Bone Conduction Sunglass」を展示した。同社の骨伝導ワイヤレスイヤフォンは、骨伝導部分が耳の前方側に位置する製品が多いが、これは耳の後ろ側に骨伝導部分が位置する設計となっていた。発売時期などは未定だ。

RHAは、10ミリ平面駆動型ドライバを採用したイヤフォン「CL2 Planar」を展示していた。ケーブルの着脱が可能で、有線による接続だけでなく、付属のBluetoothネックバンドに付け替えてワイヤレスでも使用できる。国内でも、9月中旬から11万3900円で発売を開始した(販売:ナイコム)。

Bang & Olufsenが、Bluetooth接続のイヤフォン「Beoplay E6」を展示した。「Beoplay H5」の改良型モデルで、新しいスナップオン充電式を採用したことにより、使用しながらの充電が可能となっている。マグネットで左右のハウジングをドッキングすることが可能で、その状態になると自動的に電源がオフになり、消費電力を抑えられる。