勉強へのリベンジ
若い頃はイヤでしょうがなかったのに、大人になってそれもある程度年をとってから、できればやり直したいと思うのが、学校の勉強だ。といっても、もう一度10代や20代に戻って、学生生活をやり直したいというのではない。大人の立ち位置のままで、勉強したいナと思うわけです。
言い換えると、勉強へのリベンジ。なにせ若い頃は経験値が低く、ことの重要性を見抜く力がまるでなかった。そこへ次から次へと教科という名のモンスターが襲いかかってくるもんだから、もう戦略も何もあったもんじゃなくて、ただただ防戦で手いっぱい、気がつけば負け戦の連続だった。それが悔しい。
だけど今のワタクシはあのときのワタクシじゃない。社会の荒波に揉まれ、それなりに痛い目にも遭ったし、泥水も飲んできた。自分の人生で何が本当に必要なのか、何を知るべきなのか、それなりにわかったうえでのリベンジなんである。当然、勝ち目はある(ハズ)。
ちなみに、ここでワタクシがいう勉強とは、何か資格を取るために本腰を入れて行うといった類のものではない。学生時代、各教科との戦いに敗れた際に、そこかしこにぽっかりと空いた知識の穴を埋めるための勉強である。
たとえば、小学校の頃は得意だった算数が、中学に入ると数学と名を変え、次第にわけのわからないものに変貌していくわけだが、その分岐点となったのが因数分解、 二次関数あたりで、決定打となったのが三角関数、微分・積分なのだ。高校時代、いつもは粋がってロクに聞きもしない数学の授業を、ある日、ちょっと真面目に聞いてみようかと思った。ところが、教師が何を言ってるのかさっぱりわからなかったのだ。あのときのショックは今も忘れない。生まれて初めてマジで授業についていけず、数学戦線から撤退…。
実は今でもときどき夢を見る。気がつくとそこは学校で、数学の試験の直前だ。ところが何も準備していないワタクシは…。こうして全身に嫌な汗をかいて目覚める。このトラウマを克服するため、中学数学からリベンジしようというのだ。ほかにも気象や人間の体の仕組み、宇宙などの理科系はほぼ全般、あまりに基本的な知識が欠けているので学びたい。
手作りノートを見せてもらう
そんな思いに応えてくれそうなアプリが「クリア(Clear)」だ、メインコンテンツはユーザがアップした15万冊にも及ぶ勉強ノート。作者のプロフィールとともに公開されているので、誰でも手軽に閲覧できる。ノートが気に入れば「いいね」を付けたり、作者をフォローしたりできる。
ノートの作者は小学生から大学生(一部社会人も)と幅広い。学年によって当然レベルは異なるが、小学生が一生懸命に手書きしたノートには思わずほっこりしてしまう。中学生のあるノートには、計算の裏技など、すぐに人に言いたくなるような便利な知識が書かれていて実に面白かった。高校・大学生ともなると、その内容はかなり高度で、気を引き締めて取り組まなければ、また負け戦必至だ。いずれにせよ手作りノートには市販の参考書にはない良さ(作者の個性とか創意工夫)があって、イマドキの学生をリアルに感じることができる。
そしてアプリ本来の狙いからは外れていると思うけど、ワタクシにはノートを見せてもらうという行為そのものが、そこそこ楽しい。だってワタクシが学生だった当時は女子にノートなんてそうそう借りられるもんじゃなかったからね。小っ恥ずかしいような甘酸っぱいような、オジさん世代にはそんな意外な楽しみもアリなんですヨ。
勉強ノートを共有することで、学びたい皆がつながるソーシャル学習アプリ。公開されているノートの数はなんと15万冊(一部は有料)。対象は小学・中学・高校・大学生、ノートの作者も主に彼ら自身だが、社会人が見ても得るものは多いだろう。また見るだけでなく、自分のノートをカメラで撮影、簡単に公開することも可能。
大人の学び直しに最適! 勉強ノート共有アプリにチャレンジ
ユーザに合わせて変わるトップページ
初回のみアプリを開くと学年を聞かれるが、小・中・高・大学の4つの中から選ばなくてはいけない(社会人という選択肢はない)。しようがないので、自分のレベルに合った(?)中学生を選択する。するとトップページが中学生向きの内容に構成されて表示される。あとから学年を変更することも可能だ。
わからないことはQ&Aで訊け
画面下の「Q&A」アイコンをタップすると、疑問や悩みが解消できる(かもしれない)「Q&A」のページが開く。どうしても解けない問題や、より良い勉強法のアドバイスなど、知りたいことを尋ねれば、きっと誰かが答えてくれるはず。
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